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美しい牡丹の花の季節
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皆さん、こんにちは。 ようやく春になったと思いましたらもう暑い!ですね。 これからもっと暑くなると思うと少し心配ですが、 今はとても良い季節なので春を楽しみましょう。
今の時期、つつじも美しいけれど、 先日、春牡丹を見ました。4〜5月が一番きれいな時期ですね。
牡丹はたくさんの別名があります。 「富貴草フッキソウ」「富貴花フキカ」「百花王ヒャッカオウ」 「忘れ草」「鎧草」など。
また、牡丹華と書いて、ぼたんはなさくと読みます。 牡丹(ぼたん)が大きな花を咲かせる時季をいいます。
「芍薬を画く牡丹に似も似ずも」
これは正岡子規が詠んだ句です。 晩年、正岡子規は、絵を描くことが楽しみのひとつだったそうですが、 牡丹と芍薬をどのように描き分けるかが難しくて、 この句を読んだとか。 楽しそうに絵を描いている子規が想像できますね。
牡丹の原産地は中国西北部。 元は薬用として利用されていましたが、牡丹の花が「花の王」として 他のどの花よりも愛好されるようになったそうです。 根の樹皮部分は現在でも「牡丹皮(ぼたんぴ)」として漢方薬の原料になっています。
日本では、島根県の大根島、同じく隠岐の島の御嶽ぼたん園などが 牡丹の名所として知られていますね。 島根県松江市八束町の町の花でもあります。 八束町の牡丹は300年前に遠州(静岡県)の秋葉山から 同町の全隆寺の住職が薬用として持ち帰ったものと伝えられます。
私が個人的に好きな牡丹の名所はやはり、 奈良県の長谷寺(奈良県桜井市)です。 「花の寺」と呼ばれるだけあって、150種7000株が植えられています。 長谷寺は、ある1画だけでなく、参道や本坊の前など、 そこかしこに牡丹が植えられていて、 とても楽しく牡丹を観賞できるところが好きです。
皆さん、よくご存知の
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
これは、シャクヤクのように風情があり、 牡丹のように華麗で、 百合のように清楚な、という意味で 女性の美しさを表現しています。
いずれにしても、牡丹の花はとても豪華で、 その美しさには誰しも魅せられますね。
(2011.05.09) |
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