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暦の上ではもう春ですね  (2026.02.24)

皆さん、こんにちは!立春が過ぎ、暦の上では春ですが、
実際にはまだまだ寒い日が続きますね。

それでも、早咲きの梅の便りが各地から聞こえてくるようになると、
ふんわりと春の気配を感じてわくわくしてきます。
2月の行事として真っ先に思い浮かぶのが、節分ではないでしょうか。
全国の社寺では豆まきが行われ、関東方面のバスツアーでも節分会を組み込んだコースは
毎年人気が高いとのことです。

「鬼は外、福は内」という掛け声はおなじみですが、
実は神社によっては「鬼も内」と唱えるところがあるのをご存知でしたか?

これは、鬼を追い出すのではなく「改心させて守り神にする」という考え方によるもので、
奈良・吉野の金峯山寺(きんぷせんじ)はその代表格として知られています。

また、岩手県の黒石寺では、はだか祭りとも呼ばれる蘇民祭が節分の頃に行われていたとか、
鬼を祓うのではなく、鬼と和解するという発想は、地域の信仰や歴史が色濃く反映されていて、
とても興味深いですよね。

節分の豆まきの由来は、中国から伝わった「追儺(ついな)」という宮中行事が起源とされています。
「儺(な)」とは疫鬼(えきき)のことで、それを追い払う儀式です。

日本には奈良時代に伝わり、平安時代には宮中でも行われていたとのことで、
清少納言の枕草子にも「おにやらひ」として記述が見られます。
(以前の鞍馬のコラムに続き、また清少納言が出てきてしまいました!)

さて、2月のもうひとつの楽しみが梅です。
桜に比べると少し地味に見られがちな梅ですが、私はこの花のほうが奥深くて好きです。
一口に梅といっても、白梅・紅梅・しだれ梅とさまざまで、香りも梅のほうがよほど豊かですし、
花の時期が長いので、観光地でゆっくりと楽しめるのも魅力です。

梅の名所といえば、水戸の偕楽園が全国的に有名ですが、
近畿圏では大阪の道明寺天満宮や、京都の北野天満宮なども梅の名所として知られています。
そして梅の花といえば、どうしても菅原道真公のお話をしたくなります。
道真公は学問の神様として全国に約12,000社ある天満宮・天神社に祀られていますが、
梅をこよなく愛したことでも知られていますね。

901年に太宰府へ左遷されることになった際、道真公は庭の梅の木に向かってこう詠みました。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」
「春風が吹いたなら、遠くにいる私のもとへ香りを届けておくれ。
主がいなくなったからといって、春を忘れないでおくれよ」
という意味の、なんとも切ない歌です。

するとその梅は道真公を慕い、大宰府まで一夜にして飛んで行ったという「飛び梅伝説」が生まれました。
大宰府天満宮の本殿に向かって右手前に立つご神木の梅がその梅とされており、
お客様にこの伝説をお話しすると、境内で梅の木を探してくださる方が多く、
「これかしら?」と立ち止まって写真を撮っていらっしゃる光景が思い出されます。

道真公が大宰府に流された背景には、当時の右大臣であった道真公が、
藤原氏の策謀によって讒言(ざんげん)を受けたとされる権力争いがありました。

道真公の死後、京都では落雷や疫病が相次ぎ、それらを道真公の怨霊によるものと恐れた朝廷は、
道真公を「天神」として祀ることにしました。
これが天満宮の始まりとされています。

ところが、後に道真公は「学問の神様」として崇められるようになり、
現代でも受験シーズンには全国の天満宮に多くの参拝者が訪れますね。

そういえば、受験シーズンといえばまさに今の時期ですね。
境内で絵馬を熱心に書く学生さんたちの姿を見かけると、
「どうか合格しますように」と、こちらまで自然と手を合わせたくなります。

まだ寒い日が続きますが、梅の香りを探しながら、一足早い春の空気を感じてみてはいかがでしょうか。
どうか皆さん、体調に気をつけて、もうすぐやってくる春を楽しみにお過ごしください。

鹿児島紅梅(カゴシマコウバイ)
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