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宍道湖のしじみが美味しくなる季節
(2024.03.26)
皆さん、こんにちは。 そろそろ桜の花が咲く頃となりました。ようやく気温が高くなってきて春の訪れを感じます。
さて、今年も宍道湖のしじみが美味しくなっていく季節が始まります。 最近、しじみを通販で購入するようになり、身内にも大好評なので喜んでいます。
宍道湖のしじみは「ヤマトシジミ」という種類で、 皆さんお馴染みの扇形で閉じている部分にとても厚みがある、あの形状です。 しじみは大体1cmくらいで、小さいものと決めつけていたのですが、 アサリかと思うほど、何と16mm以上という大きなものもあって驚いたことがあります。 でも漁師さんに聞きますと、小さい方がダシがよく出るらしいです。
全国では宍道湖をはじめとして北海道の網走湖、茨城県にある涸沼、 青森県の十三湖、滋賀県の琵琶湖でも採れます。 中でも宍道湖のしじみは全国の40%の収穫量を誇っており、 網走湖のしじみは特大! 2.5cmくらいあってお味噌汁だと食べ応えがありますし、 酒蒸しなど単品の料理では十分に主役を張れますね。 琵琶湖のしじみはあまり馴染みがないかもしれないのですが、 宍道湖などで採れるしじみとは種類が異なり、 琵琶湖だけのオリジナルで「セタシジミ」と呼ばれています。
しじみの色も黒褐色ではなく、どちらかといえば黄土色で、 くっきりとした層があり、美しい貝です。 通常、ヤマトシジミは7月ごろが旬なのですが、 セタシジミは寒い季節に美味しくなるそうです。 琵琶湖の固有種でもありますし、あまり量が採れないため、 とても貴重なしじみといえます。
ところで宍道湖は、淡水と海水が混ざり合う汽水湖で日本最大です。 多種多様な魚介類が生息していますが、 中でも下記の7つは宍道湖七珍と呼ばれて四季折々、食通を楽しませます。 しじみ・シラウオ・ウナギ・ワカサギ・コイ・テナガエビ・スズキ
ヤマトシジミの産卵は毎年の夏で、メスは何と数十万個の卵を産みます。 そして驚くなかれ、私が通販で購入している大きさはMサイズで14mmくらいなのですが、 そこまでになるには約3年もかかるそうです。
広島県の場合は何といってもアサリがよく採れますが、 皆さんはどちらがお好きでしょうか? しじみは小さいので、味噌汁だけ飲んで身は食べないよ、とおっしゃる方もありますが、 確かにしじみの味噌汁は濃厚な味ですね。 アサリとしじみ、よく似ていますが、アサリは海に生息し、 しじみは淡水や汽水湖に生息しています。 砂抜きする際も、アサリの場合は少し塩を多めに、 海の環境に近づけますが、しじみの場合は1リットルに3gくらいの塩で良いようです。
私はしじみを購入するようになってから知ったのですが、 冷凍もできるのです。 しかも、味が落ちるかと思いきや、冷凍保存した方が 旨み成分が濃くなって美味しくなるそうで、このことにも驚きました。 だいたい3ヶ月くらいは美味しく食べられるのでおすすめです。
宍道湖の近くを通る際には、やはりしじみのお話が一番ですね。
↓↓ 宍道湖
↓↓ 大和しじみ
↓↓ 瀬田しじみ
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