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2011年07月のバックナンバー記事

夏バテ対策していますか?
皆さん、こんにちは!
暑い日が続いております。今年は節電などもあり、どう乗り切るかが課題ですね。
ゴーヤ・ウナギ・スイカなど暑い時に効く食べ物はたくさんありますが、
私は「しじみ」です。
いつも通販でお取り寄せをしていますが、決まって島根県の宍道湖産のものです。
しじみという名前は「縮み」が転じて名づけられたとする説があるようですね。
旬はいつか、といいますと厳寒期と真夏の2度、旬があるというありがた〜い食材なのです。

関東方面で最も販売されているのは大和シジミです。
黒色で光沢があり、殻の内側は白い色をしています。
大和シジミは淡水と海水の混ざった汽水域の砂泥地に生息しますが、
島根県の宍道湖、青森県の十三湖、千葉県の利根川河口が有名ですね。

1月から2月の厳寒期の”寒シジミ”と8月の猛暑の”土用シジミ”が旬と言われており、
大和シジミの場合、 宍道湖では冬のしじみがプリプリしていて乳白色のエキスが沢山出て美味しく、
十三湖ですと、冬はシジミが砂にもぐって採れず、夏の間が旬です。
春と秋には身が痩せてくるのだそうです。

私もお取り寄せしている宍道湖のしじみは全国約48%の漁獲量を誇り、有名ですが
宍道湖には、しじみだけでなく、「宍道湖七珍」といって、七つの珍味がこの湖にある、
美しく豊かな湖です。

宍道湖は「汽水湖」です。
汽水湖とは、淡水と海水が混じりあった湖で、日本海とつながっています。
宍道湖は、もう一つの汽水湖である中海とつながっており、この2つの汽水湖を合わせた
大きさは日本で最大となります。

汽水湖である宍道湖は、しじみはもちろん、多くの魚介類が採れますが、
汽水湖は、川から多くの栄養分が流れ込み、その栄養分をもとに多くのプランクトンが発生、
それらを餌にする貝類や小魚が多くなり、このように自然界のサイクルが出来上がって、
自然豊かな湖となるのです。


宍道湖のしじみは、大和しじみなのですが、淡水で育つしじみは「真シジミ」、
琵琶湖で育つしじみは「セタシジミ」、汽水湖で育つしじみは「大和しじみ」と、
水質によってしじみが異なります。

真シジミは、真水でしか生息できませんが、大和しじみは真水でも海水でも
生息することができますので、生命力が強いしじみです。
環境に合わせて自分の体を調節して生きている、ということでしょうか。

しじみ汁を作ると、白い色になりますが、この白いエキスがしじみの旨みです。
しじみを水につけておくと、しばらくすると水が白くなってきますが、
これは旨みが溶けていることになるので、しじみの砂抜きをする時には、
必ず塩分を含んだ水を使います。
水につけておくと、最大、半分もの旨み成分が溶けてしまうそうですから
気をつけましょうね。

塩分の濃度ですが、1%の塩水で砂抜きをするのがコツです。
海水より薄い濃度(1%)ですね。
1000ccの水に、小さじ2杯の塩が目安です。
あさりよりも塩分濃度を薄くします。
ちなみに、あさりの砂抜きの場合は3%の塩水を使用すると良いそうです。

しじみは夏バテ防止はもちろん、年中食べるようにすると
体に良いそうですからガイドさんは体が資本、どうぞ積極的に食べて頂きたいと思います。
(2011.07.12)

 
 
   
 
 
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