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焼物の里
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皆さん、こんにちは。 9月に入ったとはいえ、本当に暑い日が続いております。 しかし、これからは観光シーズン、 今年いっぱい頑張ってくださいね。
さて、私がかつて関西で仕事をしていた頃、 信楽焼や、瀬戸焼、九谷焼など、陶芸で知られる各地へ よく行きましたが、もともと焼物を見るのが好きで、 必ずコーヒーカップや湯飲み茶わんなどを 買って帰っていました。 結局、日本六古窯の窯元はすべて行ったと思いますが、 中でも信楽焼、備前焼、立杭焼はいいですね。 素朴で土の匂いを感じます。
かつては、立杭焼は丹波立杭焼という名称でしたが、 今では丹波焼に統一されています。 関西では、立杭焼というのはなじみがあるのですが、 全国的に見ると、どこ?となるようなので、 丹波焼に統一されたとか。
丹波焼は焼締のすり鉢が人気ですね。 いろんなサイズがありますよ。 丹波では昔から、生活に密着したものがよく焼かれています。
丹波焼の起源は平安時代にまで遡るといわれ、 信楽焼、備前焼、瀬戸焼、常滑焼、越前焼と並び、 六古窯の一つに数えられます。
登り窯によって、松の薪を使い、最高温度約1300度にもなります。 焼く物によっても違いがありますが、50〜70時間も焼くので、 器の上に降りかかった灰が、釉薬と化合して様々な表情に 変化します。これを「灰被り」といいます。 また、炎の当たり方によっては、ひとつずつ違う表情を見せますが、 それが丹波焼の最大の特徴なのです。
そして、長い時間焼くために、 しっかりと焼締められ、頑丈なこともポイントです。
安土桃山時代までは穴窯、 江戸時代に入ると登り窯が用いられるようになり、 現在、窯元は約60軒ほどあります。 登り窯は、山の斜面を利用して作られた、 全長15メートルの窯で、 この中に、大小300点近くの作品が一度に 窯詰めされることもあります。 特に、窯焼きの数ヶ月前から乾燥した松の割り木を 準備するのも大変な作業ですね。
そして、皆さんにも一度行って頂きたいのですが、 毎年10月の第3土曜、日曜日には「丹波焼陶器まつり」が 盛大に開かれます。
私も久しく行っていないので、 今年あたり、出かけてみようかな。
(2011.09.16) |
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