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| 越前海岸の美しい水仙
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皆さま、明けましておめでとうございます！
いよいよ2012年、新しい年のスタートですね。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
年末あたりから全国的に断続的に降る雪など
寒い日も多いようですが、
いつも書いていますが、寒くなってくると北陸方面に
行きたくなるのは私だけでしょうか？
冬の加賀、金沢、能登半島などいいですね。
休日になるとどこかに行きたくなるのですが、
さすがに石川県までは遠いので福井の越前海岸をドライブして参りました。
今、まさに水仙が咲く季節、越前海岸では１月中旬から下旬にかけて
多くの水仙の花が咲き乱れます。
そして越前海岸は房総半島、淡路島と共に日本水仙三大群生地に
数えられています。面積は約６０ha、これは日本最大の規模だそうです。
ここは、なかなか見所の多い場所で、
中でも水仙ミュージアムは世界から集められた、
様々な世界の水仙や、水仙を使った生け花なども展示されていて、
特に日本のもの以外のヨーロッパ地中海沿岸の水仙が150種類、
栽培展示されています。また、国道沿いには水仙ドームがあって、
ここでは１年中、水仙を見ることが出来ます。
水仙の季節以外に訪ねても楽しいですね。
越前海岸の水仙は、海に向かう急な斜面に段々畑のような感じで
群生しているのが見事で、素晴らしい景色なのですが、
何しろ険しい急坂なので、見に行くのはちょっと
大変かもしれません。特に冬場は難しいですね。
ところで水仙は学名が「ナルキッソス」というのですが、
ギリシャ神話が有名ですね。
昔むかし、ナルキッソスという美しい青年がいました。
ナルキッソスはその美しさ故に、多くの相手から言い寄られたものの、
いつも傲慢にはねつけて恨まれてしまうのですが、
ついには復讐の女神ネメシスによって、
他人を愛せない彼が、ただ自分だけを愛するようにしました。
ある日ナルキッソスが池の水面を見ると、美しい少年が映りました。
もちろんその少年とはナルキッソス本人です。
しかし、ナルキッソスはひと目で恋に落ち、
そしてそのまま水に映る美しい少年から離れられなくなり、
ついにはそのまま憔悴して死んでしまったのです。
そして、その体は水辺でうつむきがちに咲くスイセンに変わってしまいました。
というお話です。
だからこそ水仙はあたかも自分の姿を覗き込むかの様に咲くのだとか。
ナルキッソスのお話はミケランジェロ・カラヴァッジオによって
絵にも描かれています。
ローマ国立美術館に展示されているのですが、
本当に美しい少年です。
インターネットでも画像公開されていますので、
機会がありましたらご覧になってみて下さいね。
（2012.01.05） |
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