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高知県大豊町、美空ひばりさんゆかりの大杉
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春のシーズンがやってきましたね。 今年は松江自動車道が開通して、中国地方からも、 山陰、関西、四国に九州とますます交通事情が便利になります。 高速道路の旅も早くて良いですが、 一般道を走っての旅も、やはり楽しいですね。 私が好きな一般道路は数々ありますが、 やはり何といっても松山市から高知に至る32号線、 高知から高松に至る33号線、いわゆるVルートは景色も良くて大好きです。 私がバスガイドとなった昔(笑)、四国Vルートを説明できるように なったら一人前、と先輩から言われ、一生懸命に勉強したものです。
高知へ行く32号線の途中、とても印象に残っているのは、 やはり八坂神社の大杉でしょうか、 パワースポットのような雰囲気で、荘厳な風が吹いていました。 その大杉というのは、南杉と北杉の2本の根元がくっついているといいますか、 そう、1本の杉の木ではないんです。
南杉は根元の周囲が約20m、高さ約60mで日本一、 北杉は根元の周囲約16.5m、高さは約57mです。 推定樹齢は何と3000年で、国の特別天然記念物に指定されています。 別名、夫婦杉とも呼ばれています。
この杉の木、八坂神社の御神木なのですが、 昭和22年、まだ美空ひばりさんが、美空和枝という芸名で、 地方を巡業されていた際、この町でバス事故に遭遇してしまったのですが、 幸いにも九死に一生を得たひばりさん、 この八坂神社の大杉に、「日本一の歌手になれますように」と 願掛けをされたことで有名です。
事故の時には、この大豊町に1ヵ月半、療養のため滞在されたそうですが、 その後、14歳の時に、高知での公演翌日、ご挨拶をかねて大豊町を訪れ、 もう一度、八坂神社へ参拝されましたが、 現在、ひばりさんのゆかりの地ということで、 美空ひばり遺影碑と歌碑が建てられています。
ちなみに、この大杉の由来ですが、 その昔、須佐之男命が植えられたと伝えられています。
私はこれまでに3回ほど、この大杉に仕事で訪れていますが、 本当に、見上げるほどの、それはそれは大きな大杉です。
命のパワーを感じるといいますか、 空気も透き通っていて、何かの折にはまた訪れたくなります。
今はなかなか高速道路を降りてまで、 訪ねることは少ないと思いますが、プライベートでも機会があれば、 この大杉は見る価値あり!です。
(2013.04.20) |
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