|
白樺の木は偉大です
|
皆さん、こんにちは。 今年もこれから梅雨、暑い夏に突入ですね、 夏になると、行きたいところ、 関西でガイドをしていた私は、夏といえばやっぱり信州! 特に、美ヶ原とか、車山高原、と 標高の高いところに行きたかったものです。
そんな、山々、高原が連なるところには、 私も大好きな白樺の木がいっぱい!
何となく高原の象徴、といった感じで、 山の景色に本当によく似合ってステキです。
白樺といえば北海道が思い出されますが、 本州にもなかなか多いものです。
正式名は「シラカンバ」といいますが、 変わっているところ、といえば、「飲めること」!
春先になると、白樺は雪解け水をたくさん吸い上げて、 芽を吹きますが、その時、吸い上げる樹液は 飲むことができます。 ほんのり甘みがあって、ミネラルたっぷり。
世界中でも、この樹液を飲むことは、ずっと昔から 行われていたようです。 それにしても、樹液を吸い上げる期間は春だけ、 しかも、雪解けの頃だけなので、 とっても貴重な自然の恵みですね。 そうそう、この白樺の樹液から抽出したのが みなさんよくご存知の「キシリトール」です。
また、白樺の樹皮はよく燃える着火剤にも使用されて いるんですよ。
あ、忘れてならないのは、 この白樺、長野県の県の木です。
樹木としては、短命で、ほぼ人間と同じくらい、 長くて80年ほど。 また、その材質から薪にもならないので、 かつては「用無しの木」と呼ばれたとか、 でも、今では樹液が大活躍、 化粧品にも使われたりするんですね、
以前、白樺について 山火事とか、伐採などで、木がなくなった大地に、 真っ先に生えて成長するのが白樺、と聞いて、 もう、白樺ファンになりました。
信州の山々で、この白樺並木の間を 観光バスで駆け抜ける時のすがすがしさ、 本当に忘れることが出来ません。
(2013.06.25) |
|