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2013年09月のバックナンバー記事

じゃばらってご存知?
皆さん、こんにちは。
今年も秋のシーズンですね。
ところで、今年の夏は暑かったですね、
全国的に猛暑で残暑厳しい今日この頃、それでも昼間は少しずつ過ごしやすくなりました。

さて、今回は「じゃばら」のお話です。
和歌山県の新宮から熊野川に沿って上流へ。その支流である北山川周辺、
北山村の紹介をしましょう。

私がバスガイド3年生の頃、新宮あたりで、海その辺りの海岸の石が美しいことや、
北山村のじゃばらのお話をよくしたものですが、
初めてお訪ねになるお客様には、お話だけでは伝わりにくいと思い、
休日に自分で車を運転して新宮や北山村を訪ね歩き、
海辺の小石を拾ったり、じゃばらを買い求めて、
実際の仕事の時には、バスの中でお客様にお見せしたりしたのを思い出しました。

じゃばらというのは、ユズとかダイダイ、そうですね〜カボスの仲間の柑橘類です。
どちらかというとユズより果汁が多くて、バランスのとれたといいますか、まろやかな味が特徴です。
じゃばらは昔から北山村に自生していましたが、

「邪(気)をはらう」というところからこの名前がつけられたそうですが、北山村では、
古くからお正月の料理に欠かせないものだったとか。
また、この種類のものは、北山村でしか栽培されていないこともあって、
「幻の果実」とも呼ばれます。
最近では、このじゃばらを利用して、ジャムなどに加工、販売されています。
人々に知られるようになったきっかけは、原木の持ち主である福田国三氏が、
じゃばらの良さを村長や村議会に呼びかけて、その機会に詳しく調査を行ったところ、
国内はもちろん世界に類のない新しい品種であることが判明しました。
何でも料理研究家の土井勝先生にご紹介したところ、とても良い味で、しかも種が少なく、
果汁が多いというのでテレビ番組でも取り上げられるようになり、
世に知られるようになりました。

詳しくはこちらもご覧下さいね。
http://www.kitayamamura.com/

さて、この北山村ですが、北山川が悠々と流れる自然美豊かな人口570人程度の
本当に小さな村ですが、とても不思議なことに、和歌山県でありながらも、
和歌山県のどの市町村とも隣接しないという特殊なところにあるのです。
昔から良質の杉に恵まれて、林業で栄えてきました。そして伐採した木材の輸送は、
筏によって新宮まで運ばれたのです。


現在では、「観光筏下り」というのが5月〜9月の間行われていて、人気があります。
筏で急流を下り、帰りは筏専用バスで戻ってきますが、
筏で下ってバスで戻るまで、所要時間は約2時間です。
立ったまま乗りますし、船ではなく「筏」なので水しぶきはもちろん、
急流をすべるように下り、スリル満点、やみつきになるそうですよ♪

また、北山川の峡谷は「瀞峡」と呼ばれていて、
とても神秘的な美しい色と静けさには心を奪われます。
昔、河童が住んでいた、というのも頷けるような雰囲気なのです。
和歌山県・三重県・奈良県の県境を流れるのが熊野川ですが、
その上流にある、俗にいう瀞八丁は美しい水と緑の峡谷で 、ウオータージェット船で
訪ねることができます。


「瀞峡」とは、下流から下瀞、上瀞、奥瀞に分かれているのですが、
下瀞は長さ八丁[873m]というので、瀞八丁(ドロハッチョウ)と呼ばれていて、
一番の見どころです。

私もまたぜひ、行ってみたい場所のひとつです。
(2013.09.25)

 
 
   
 
 
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