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2014年01月のバックナンバー記事

池、樹木、苔の美しいお寺
皆さん、こんにちは。
寒い日が続いていますね。春はまだ先ですが、
1月、2月、3月はあっという間に過ぎていく事でしょう。
さて、私は最近、「世界文化遺産」に興味を持ち、
プライベートな旅行では、世界文化遺産をテーマに
旅することが多くなりました。

中でも、心に残っているのは、京都の西芳寺。
バスガイドとしては、何度か仕事で訪れたことがありますが、
ガイドは中へは入りませんので、
「いつか行ってみたいなぁ〜」と思っていたものでした。
西芳寺といえば、皆さんもご存知のように「苔」で有名ですね。
ですが、このお寺はさぁ、と気軽に行くことが出来ない、
訪れるためには、まずは往復はがきで拝観申込みを
しなくてはなりません。
昔、1976年までは、自由に拝観できたのですが、
やはり人がたくさん入ると、苔の傷みなどもあって、
管理が大変とのことで、翌年より1日の拝観人数を
制限されるようになりました。
拝観料も京都で最も高く、1人3,000円です。
さて、お寺に行くと、まずご住職のお話を聞き、
般若心境を唱和、その後、写経をしてから庭園等の見学をします。

西芳寺は、苔寺と呼ばれるほど、「苔」が有名なのですが、
その庭園は、上下二段構えとなっており、上の枯山水と、
下は池泉回遊式で黄金池は「心」の字を描いています。
「苔」は、スギゴケ、ビロード苔など約120種類あるそうです。
庭園の広さは、何と約3万平方メートル(約9千坪)です。

その景観は、見事としか言いようがないのですが、
お庭全体を苔がびっしり覆っていて、まるで深い森の中に
迷い込んだような感覚になります。
苔が上手く育つには、湿気が大切なのですが、
極めて自然に育つように管理されていて、
風が動かない、といいますか、池、樹木、苔、
そこにとどまっている空気が一体となっています。
樹木の向こうの池、さらに向こうの樹木、
じゅうたんのように敷き詰められた苔、
そこに人の通る道などなく、やはりここでしか見ることの
出来ない美しい景観です。

アップルの創設者スティーブ・ジョブズさんも
プライベートで、西芳寺に訪れたお話は有名ですが、
日本人のみならず、海外の方にも人気があるのも頷けます。

人気の季節は、何と言っても紅葉の美しい「秋」ですが、
苔の緑が一層、しっとりと濃くなる梅雨の季節が良い、
という方も多いようです。
(2014.01.25)

 
 
   
 
 
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