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大坂城〜豊臣時代の石垣に思いを馳せる
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皆さん、こんにちは。 やっと寒さから解放され、暖かい春ですね、 毎年、お花見に行かれる方も多いと思いますが、私の場合は「大阪城」が多いです。 広島、大阪を行き来しているので、「宮島」という年もあります。 でも、今年はやはり、石垣で盛り上がっている大阪城かな?
今の大阪城は、夏の陣で豊臣方が敗れた後、徳川幕府によって築かれたもので、 豊臣期の遺構は残っていないのですが、昭和に入ってから、詳しい調査が行われ、 昭和59年、地下7mの豊臣時代の地層から古い石垣が発見されました。 これが、豊臣時代の石垣で、今回、夏の陣から400年の節目を迎え、 「豊臣石垣公開プロジェクト」が行われています。
完成予定は、2016年(平成28年)を目指しているとのこと、 豊臣秀吉の大坂城は、「三国無双の城」と讃えられる豪壮華麗な城であったと 言われますが、その城の遺構が今も地下に眠り続けていることは、 本当にロマンを感じますね。
豊臣期の石垣は、今のような巨石ではなく、小ぶりの自然石が 使われていて、「野面積み」で作られています。 石は瀬戸内の花崗岩をはじめ、よく知られる生駒の青石など、様々な自然石が使われ、 、中には石臼や、墓石も含まれていたとか。 「野面(のづら)積み」の石垣は、岡山城などでも見ることができますが、 あまり、高い石垣を作ることはできません。
石垣公開プロジェクトによって、完成される施設では、 徳川時代の石垣と豊臣時代の石垣の比較が出来たり、 豊臣時代の石垣には、実際に触れたりもできるらしく、 私も完成を楽しみにしています。
特に、発見された石垣の中には、赤く変色し、 夏の陣で火に包まれた石も多いとか、そのようなお話を聞くだけで 何だかワクワクしませんか?
(2014.03.25) |
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