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2014年10月のバックナンバー記事

二上山、大津皇子を偲んで・・
皆さん、こんにちは。
秋もいよいよ深まって参りました。全国の紅葉もこれからが本番ですね。
さて、あるお天気の日、奈良の二上山にある「国見の丘」に行ってきました。
紅葉も美しいことで知られる二上山ですが、
上まで登るのに階段、また階段・・・何と456段!
額に汗をかきながら登りました。

さて、この二上山という山、
西名阪を大阪から奈良方面に向かって、香芝ICのちょうど右側にありますが、
近すぎてよくわからないので、法隆寺から大和郡山にかけて
右後ろを振り返ると、ポコポコっと峰が2つ連なる山が見えます。
高い方が雄岳、低い方が雌岳、二上山は、大阪と奈良の県境にある
山々のひとつです。

この山には、昭和58年に工事をしていて偶然に発見された
鳥谷口古墳がありますが、7世紀後半頃に作られたとされ、
大津皇子(オオツノミコ)の墓ではないかと言われています。
・・というのも、万葉集の中に下記の歌があり、

うつそみの人なる我や明日よりは
 二上山を弟と我が見む

大津皇子の姉、大伯皇女が詠んだもので、
その前文に、弟は二上山に葬られた、と書かれている為です。
大津皇子の父は、天武天皇です。
大津皇子は24歳の時、謀反の疑いをかけられ、自害に追い込まれた、と
日本書紀にあります。

二上山は、飛鳥から見れば、東の三輪山から日が昇り、
西の二上山に日が沈むため、
三輪山のある東側は生の世界、西の二上山の向こうは死の世界という
考え方があったとか、
確かに二上山の向こうは太子町、非常に多くの古墳群があります。
なお、二上山の山頂には大津皇子の墓、という場所があって、
現在、宮内庁が管理しています。
(2014.10.25)

 
 
   
 
 
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