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2015年05月のバックナンバー記事

シュロ・ソテツ、なかなか見分けが難しいですね
皆さん、こんにちは。
今年も過ごしやすい季節になりました・・がちょっと暑くて耐え難い日もありますね、
どうぞ、ご自愛下さい。

さて、少し暑くなってくると、なぜか和歌山ネタです。
和歌山県を走っている時ならどこでもお話できますので、
重宝すると思います。

和歌山県の道路を走っている時、海岸線に見えるのが
南国情緒を感じさせるヤシ科の植物、
和歌山県には、ヤシの木ももちろん多いですが、
シュロの木、ソテツもたくさんあります。
ガイドの皆さん、これらの植物、見分けがつきますか?

簡単な見分け方は幹の高さ、ヤシの木はスーッと伸びた高木、
シュロは平均5〜6メートル、
ソテツは低木で3メートルくらいです。
あとは葉っぱの形で見分けられますので、
図鑑などで確認してみると面白いですよ。

中でも、まるで掃除をする時の道具「クマデ」に良く似た
葉の形を持つシュロの木は、和歌山県にとっては
昔からなくてはならない大事な木です。
シュロは棕櫚と書きますが、この木の葉や幹の皮などを使って、
様々な物を作り、産業の一つとして重宝されてきました。
最近では外国のパームヤシなどの代替品にとってかわられ、
昔ながらの天然のシュロを使って生産することは
本当に少なくなり、貴重品となっています。

例えば、「ほうき」や「たわし」、「ブラシ」、
シュロは塩水でも腐らないため、ロープの材料としても使われました。
和歌山県のシュロは、和棕櫚(ワジュロ)という種類で、
花言葉は「勝利」です。
弘法大師(空海)が唐(中国)から持ち帰った種子を、
寺院の庭先に蒔いた、という説がありますが定かではありません。
ヤシ科の樹木で、枝はなく、幹から直接、葉が出ています。
ちょうど今の時期ですね、5〜6月頃にクリーム色をした
花を咲かせ、秋には実が熟しますが、この果実は高血圧に良い
というので漢方薬に使われることでも知られます。

最近、テレビなどでも紹介されていて、
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
シュロと言えば、和歌山県はやはり「たわし」が有名ですね。
職人さんの手でひとつずつ作られ、今では最高級品です。
たかが「たわし」と思うことなかれ、
とっても柔らかくて、しかも頑丈、
天然素材なので、フライパンなども傷がつかず、
ギッシリと密度が濃いので、ゴシゴシする必要もありません。
体を洗うことが出来るほど、肌触りが良いです。

私は仕事に出ると、ご当地のお土産をいくつか購入して、
帰りの車内でビンゴやクイズをしたりしていましたが、
和歌山県の場合、このタワシや、那智黒アメ、金山寺味噌、
ジャバラのポン酢などをセレクトしたことがありますが、
タワシは本当に喜ばれました。
なお、今では「伝統工芸品」の部類に入るので、
なかなか手に入りにくくもなっていると思います。
(2015.05.25)

 
 
   
 
 
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