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2015年07月のバックナンバー記事

ベンガラの町「吹屋ふるさと村」
皆さん、こんにちは。
毎日暑い日が続いております。
今年は気温の高い日が多く、猛暑が厳しいですね。

大阪や京都は、暑い夏でも観光のお客様がいっぱいですが、
ここまで暑いと、どうしても涼しい山、滝、マイナスイオンを発する
自然豊かなところもいいですね。

これまで何度か仕事でも訪ねてはいるのですが、
一度ゆっくりと足を運んでみようと思い、岡山県成羽町吹屋へ行ってきました。
ガイドさんならよくご存じかと思いますが、
近年、ツアーなどでコースに入ることも多い「ベンガラの町」ですね。
江戸時代の家屋も残されていて、現代においては
特にベンガラが多くの建物に使用されていますし、
なかなか見ることが出来ない街並みがあります。

ベンガラは土から取れる成分、酸化鉄で、漢字では紅殻、弁柄とも書きます。
インドのベンガル地方より伝来したので、ベンガラと呼ばれるようになったとか。

吹屋では、鉱山の捨て石から偶然、発見されたと伝えられ、
天然のベンガラは、高級品として、日本唯一のベンガラ産地として
名を馳せたそうです。
赤系の、あの独特な色合いが落ち着いた感じで、
建物にはもちろん、当時は陶器の塗料としても多く用いられました。

そんな吹屋の町の見どころとして、
旧片山邸住宅や、広兼邸、吹屋小学校などがあります。
旧片山邸住宅は、国の重要文化財に指定された、
何と江戸時代後期の建物です。
屋号は胡屋といったそうですが、吹屋では有名な豪商で、
200年以上もの長い間、ベンガラを製造していました。


そして、広兼邸は昭和52年、「八ツ墓村」のロケが行われ有名になりましたが、
町中をバスで通過する際には車窓からもよく見えますので、
ご案内して差し上げて下さいね。
広兼邸、元は庄屋で、鉱山経営から富を得て、この邸宅を建てました。
特に石積みが見事で、車窓から見ただけでも驚きます。

参考:YouTubeにて「吹屋ふるさと村 広兼邸」

続いて、吹屋小学校は明治6年に出来た学校ですが、
2012年3月末で廃校となりました。
それまでは、現役で使用している小学校としては日本最古でしたが、
貴重な建物なので、校舎は以降、保存されることとなりました。
写真を掲載しておきますが、このような小学校は、
本当に今では見ることがありません。
本館が明治42年の建築、東校舎・西校舎等が明治33年です。

吹屋の町を歩いていると、何だかタイムトリップしたような
感覚になり、その落ち着いた雰囲気に心も癒されます。
バスツアーではお客様に自由散策として1時間から1時間半程度、
時間をとりますが、一緒に歩いてみては如何でしょうか。
(2015.07.25)

 
 
   
 
 
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