|
ベンガラの町「吹屋ふるさと村」
|
皆さん、こんにちは。 毎日暑い日が続いております。 今年は気温の高い日が多く、猛暑が厳しいですね。
大阪や京都は、暑い夏でも観光のお客様がいっぱいですが、 ここまで暑いと、どうしても涼しい山、滝、マイナスイオンを発する 自然豊かなところもいいですね。
これまで何度か仕事でも訪ねてはいるのですが、 一度ゆっくりと足を運んでみようと思い、岡山県成羽町吹屋へ行ってきました。 ガイドさんならよくご存じかと思いますが、 近年、ツアーなどでコースに入ることも多い「ベンガラの町」ですね。 江戸時代の家屋も残されていて、現代においては 特にベンガラが多くの建物に使用されていますし、 なかなか見ることが出来ない街並みがあります。
ベンガラは土から取れる成分、酸化鉄で、漢字では紅殻、弁柄とも書きます。 インドのベンガル地方より伝来したので、ベンガラと呼ばれるようになったとか。
吹屋では、鉱山の捨て石から偶然、発見されたと伝えられ、 天然のベンガラは、高級品として、日本唯一のベンガラ産地として 名を馳せたそうです。 赤系の、あの独特な色合いが落ち着いた感じで、 建物にはもちろん、当時は陶器の塗料としても多く用いられました。
そんな吹屋の町の見どころとして、 旧片山邸住宅や、広兼邸、吹屋小学校などがあります。 旧片山邸住宅は、国の重要文化財に指定された、 何と江戸時代後期の建物です。 屋号は胡屋といったそうですが、吹屋では有名な豪商で、 200年以上もの長い間、ベンガラを製造していました。
そして、広兼邸は昭和52年、「八ツ墓村」のロケが行われ有名になりましたが、 町中をバスで通過する際には車窓からもよく見えますので、 ご案内して差し上げて下さいね。 広兼邸、元は庄屋で、鉱山経営から富を得て、この邸宅を建てました。 特に石積みが見事で、車窓から見ただけでも驚きます。
参考:YouTubeにて「吹屋ふるさと村 広兼邸」
続いて、吹屋小学校は明治6年に出来た学校ですが、 2012年3月末で廃校となりました。 それまでは、現役で使用している小学校としては日本最古でしたが、 貴重な建物なので、校舎は以降、保存されることとなりました。 写真を掲載しておきますが、このような小学校は、 本当に今では見ることがありません。 本館が明治42年の建築、東校舎・西校舎等が明治33年です。
吹屋の町を歩いていると、何だかタイムトリップしたような 感覚になり、その落ち着いた雰囲気に心も癒されます。 バスツアーではお客様に自由散策として1時間から1時間半程度、 時間をとりますが、一緒に歩いてみては如何でしょうか。
(2015.07.25) |
|