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2015年09月のバックナンバー記事

土佐ジロー
皆さん、こんにちは。
シーズン到来とあって、お忙しくされていらっしゃることでしょう。
あちこちの観光地でバスガイドさんを見かけることが多くなりました。

さて、今日は「卵」のお話ですが、
私は「卵」が大好きで、ちょっとした旅行ついでに
方々のこだわり卵を買って帰ることが多いのですが、
中でも美味しいと思った卵、第1位は!

高知県の土佐ジローの卵です。

土佐ジローは高知県原産の天然記念物『土佐地鶏』の雄とアメリカ原産の在来種、
ロードアイランドレッドの雌を交配して生まれた一代雑種です。

つまり、土佐ジロー同士の間に生まれた鶏は『土佐ジロー』ではないのだそうです。
それから、ややこしいですが、土佐ジロー卵から産まれた雛は土佐ジローではないのですね。

何だか難しくなってきましたが、
高知県の畜産試験場でのみ交配して孵化したものを「土佐ジロー」と呼び、
高知県の商標として登録されています。
雛は、生後1〜2ヶ月は試験場で育ち、
その後、各農家へ引き取られていきます。

ジローというユニークな名前の由来は「ジ」は地鶏のジで、
「ロー」はロードアイランドレッドの頭文字だそうです。
南国の太陽の下、たくさん運動をして、たくさん食べ、
豊かな自然のもとで育った鶏が土佐ジローです。

ガイドの皆さん、土佐ジローの卵、食べたことありますか?
味がとっても濃厚で、見た目はちょっと小さい感じの有精卵で、
白身の量に対して黄身が大きいです。
色は本当に美しい、何だか炉に入る前の萩焼の色を思わせるようで、
殻はとっても丈夫です。

卵を割ると、黄身がほっこりと?グンと盛り上がっていて、
力強さを感じます。そして粘りとコクがあるので、
卵かけご飯は最高です。

一度、「どっちの料理ショー」でも紹介されました。
殆どの農家さんで自然いっぱいの場所で放し飼いにして
野生に近い形で暮らしているので、
とっても良い卵が産まれます。
食べている餌はトウモロコシや無農薬のかぼちゃ、
自然のものを食べて育ちます。
でも、平均ですが、2〜3日に1個しか産まないんですよ。
だから貴重な卵なのです。

性格が、案外神経質なのか、
ストレスを感じると卵を産まなくなってしまうのだそうで、
飼育する以外の人があまり近づかないように、
気を使って育てているとか。

高知の農家の方々がこだわりを持って大切に育てている土佐ジロー、
観光のお客様にもぜひ、知って頂いて下さいね。
(2015.09.25)

 
 
   
 
 
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