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日本で一番小さな五重塔は?
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皆さん、こんにちは。今年は紅葉が少し遅れ気味だそうですが、 各地で、観光地も賑わって参りました。 さて、今回のテーマは五重塔、しかも日本で一番小さな五重塔です。 それは、奈良県の室生寺というお寺にあります。 女人高野といえば、ガイドの皆さんもおなじみですね。
奈良のお寺は、長谷寺もボタンやあじさいの花が見事ですし、 室生寺のシャクナゲも、ちょうど同じ頃に咲きますので、 場所もそんなに離れていないため、 長谷寺と室生寺の両方がコースに入っていることもあります。
ですが、室生寺へ行く道が狭く、カーブもあるので、もっぱら中型ですが、 次の日にはちょっと筋肉痛になります ^^; しかも、長谷寺も室生寺、どちらも石段が多く・・・ バスの中で事前に、石段の数について、こわごわと小出しにしていると、 寝ていらしたお客様も「ん?」と目覚めてくれますよ♪ 長谷寺は本堂まで399段、室生寺は、仁王門をくぐると、 国宝の金堂まで、見上げるような石段、欅坂と呼ばれます。 段数は、だいたい70段くらいですね、 金堂は、平安時代に建てられたもので、国宝に指定されています。 中には本尊である釈迦如来立像が安置されていますが、 何と、平安時代前期の作、一木作りといいます。 もちろん国宝に指定されています。
金堂からさらに石段を登ると、やはり国宝の本堂、 灌頂堂(かんじょうどう)があります。 本堂から見える石段の先に、有名な五重塔、 そこから奥の院までは、どこまで続くのか・・と思うほどの石段、 下から奥の院まですべての石段は、約700段です。 お客様には、奥の院には行かないように伝えましょう。 本堂まで登って、下から五重塔を見て、下りる、で良いと思いますが、 時間がたっぷり、1時間ほどでもあれば、五重塔まで登って頂いても。 あまりにも忙しく、時間がないようなら金堂までですね。
花の見頃は4月下旬から5月初旬頃、というところでしょうか・・ 約3,000株のしゃくなげが見事な花を咲かせます。
ところで有名な五重塔ですが、高さは16.1メートル、 あの法隆寺の五重塔に次いで古いものです。 また、日本で最小の五重塔でもあります。 今から1200年前に建てられた、極めて貴重な塔ですが、 平成10年9月、台風によって、巨木が塔に倒れかかり、 見るも無残な姿になってしまったのですが、 心柱は曲がることなく、すべて解体することは免れて、 現在は、美しく修復されています。
毎年、春・秋には金堂の特別拝観や五重塔のライトアップなど、 イベントも行われている室生寺ですが、 金堂の特別拝観時は、いつもの拝観位置よりも1歩内側から仏像を 拝観できますので、来年は、機会があれば行ってみたいと思っています。
(2016.11.25) |
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