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2016年11月のバックナンバー記事

日本で一番小さな五重塔は?
皆さん、こんにちは。今年は紅葉が少し遅れ気味だそうですが、
各地で、観光地も賑わって参りました。
さて、今回のテーマは五重塔、しかも日本で一番小さな五重塔です。
それは、奈良県の室生寺というお寺にあります。
女人高野といえば、ガイドの皆さんもおなじみですね。

奈良のお寺は、長谷寺もボタンやあじさいの花が見事ですし、
室生寺のシャクナゲも、ちょうど同じ頃に咲きますので、
場所もそんなに離れていないため、
長谷寺と室生寺の両方がコースに入っていることもあります。

ですが、室生寺へ行く道が狭く、カーブもあるので、もっぱら中型ですが、
次の日にはちょっと筋肉痛になります ^^;
しかも、長谷寺も室生寺、どちらも石段が多く・・・
バスの中で事前に、石段の数について、こわごわと小出しにしていると、
寝ていらしたお客様も「ん?」と目覚めてくれますよ♪
長谷寺は本堂まで399段、室生寺は、仁王門をくぐると、
国宝の金堂まで、見上げるような石段、欅坂と呼ばれます。
段数は、だいたい70段くらいですね、
金堂は、平安時代に建てられたもので、国宝に指定されています。
中には本尊である釈迦如来立像が安置されていますが、
何と、平安時代前期の作、一木作りといいます。
もちろん国宝に指定されています。

金堂からさらに石段を登ると、やはり国宝の本堂、
灌頂堂(かんじょうどう)があります。
本堂から見える石段の先に、有名な五重塔、
そこから奥の院までは、どこまで続くのか・・と思うほどの石段、
下から奥の院まですべての石段は、約700段です。
お客様には、奥の院には行かないように伝えましょう。
本堂まで登って、下から五重塔を見て、下りる、で良いと思いますが、
時間がたっぷり、1時間ほどでもあれば、五重塔まで登って頂いても。
あまりにも忙しく、時間がないようなら金堂までですね。

花の見頃は4月下旬から5月初旬頃、というところでしょうか・・
約3,000株のしゃくなげが見事な花を咲かせます。

ところで有名な五重塔ですが、高さは16.1メートル、
あの法隆寺の五重塔に次いで古いものです。
また、日本で最小の五重塔でもあります。
今から1200年前に建てられた、極めて貴重な塔ですが、
平成10年9月、台風によって、巨木が塔に倒れかかり、
見るも無残な姿になってしまったのですが、
心柱は曲がることなく、すべて解体することは免れて、
現在は、美しく修復されています。

毎年、春・秋には金堂の特別拝観や五重塔のライトアップなど、
イベントも行われている室生寺ですが、
金堂の特別拝観時は、いつもの拝観位置よりも1歩内側から仏像を
拝観できますので、来年は、機会があれば行ってみたいと思っています。
(2016.11.25)

 
 
   
 
 
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