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2017年06月のバックナンバー記事

世界一大きな花と小さな花
皆さん、こんにちは。
毎日、暑い日が続いております。今回は植物のお話、世界最大の花
と最小の花です。私たちがよく仕事で訪れるところですと、
世界最大の花、と言われる植物のひとつが高知県の牧野植物園にあります。

世界最大の花、として、お客様に聞いてみると、
時々、返ってくる名前は「ラフレシア」、花の直径は1メートルもあり、
確かに巨大な花です。
「人食い花」とも呼ばれているので、あ、聞いたことある!と
思われた方も多いことでしょう。

しかし!もうひとつ「世界最大の花」と言われる植物があります。
日本でも、複数の植物園で見ることができるのですが、
高さ約2メートル、「死体花」という別名を持つショクダイオオコンニャクです。
その名の通り、コンニャクの一種です。
牧野植物園では、2005年から育て始めたのですが、
何と言っても、この花が開花するのは1年に2日!
そのため、開花時期にはたくさんの人が訪れます。
花の大きさですが、開花した時のサイズとして、
個体差はあるものの、横1.5メートル、高さは3メートルほどにもなります。

開花するのは、たったの2日間だけ!
その間に大量の花粉を散らばらせるのですが、
運ぶのは虫ですので、多くの虫が寄ってくるように、非常に悪臭を放つのですが、
本当に生ゴミのような臭いとよく言われます。

高知県の牧野植物園にあるこの世界最大の花、
温室にあるのですが、開花時期は7月初旬です。
これだけ大きな花ですので、育てて開花させるのは、本当に大変です。
それだけ貴重な花、ぜひ開花日に見てみたいものです。

原産地はインドネシアのスマトラ島ですが、
熱帯雨林のような場所に育っているそうです。
7〜8年に一度しか花が咲かないそうなので、本当に貴重ですね。

さて、逆に世界最小の花、ですが、
学説的には「ミジンコウキクサ」という植物で、ウキクサ、というように
水に浮かび、田んぼなどによく育っています。
夏に花を咲かせますが、その大きさは1mm以下、何とも花のように見えない、
というよりも、肉眼では見つけにくいほどの大きさです。

そこで、肉眼でも見つけられる花、ということですと、
別名「天使の涙」とも言われ、小さな2mmほどの花を咲かせる植物、
それは、ベビーズティアーズです。
開花の時期は6月〜7月、湿気を好みますが、寒さに強い植物でもあります。
水切れすると、枯れることもあるとのこと、
栽培はなかなか初心者では難しそうです。

ショクダイオオコンニャクとベビーズティアーズ、
そしてラフレシアの写真を載せますが、ベビーズティアーズは、花ではなく葉です。
左からショクダイオオコンニャク、ベビーズティアーズ、ラフレシア、写真をクリックで拡大できます。
花を撮影しようと思うと、マクロレンズが必要かと思いますが、
一度、栽培して花を見てみたいですね。

ラフレシアは日本では栽培されていません。
ボルネオ島など、やはり東南アジアで見ることができる植物ですが、
幻の花、とも呼ばれています。
葉や茎がない、花だけ、というところに不思議さを感じずにはいられませんが、
長い間、ツボミのままで、とても繊細な花なのか、
開花は本当に稀だそうです。
もし、運良く咲いても、1週間くらいで枯れてしまうとか、
やはり、この目で花を見るのは難しそうです。

※京都府立植物園にはラフレシア(開花した状態)の標本があります。
(2017.06.25)

 
 
   
 
 
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