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2018年05月のバックナンバー記事

梅田スカイビルのインパクトが忘れられない
皆さん、こんにちは! 時折、すでに暑い日があり、初夏の兆しです。
最近は春が短く、夏が長いように感じますね。
暑い時にはどうしても高いところへ行きたくなりますが、
今回のテーマは「梅田スカイビル」です。
阪神高速池田線から大阪市内へ向けて車を走らせると、
淀川を渡る手前から、梅田中心部の高層ビル群が見えてきます。
大阪発のお仕事ですと、ここで「あ〜、帰ってきたな〜」と
ほっとするところでもあります。

最近では、地上300m日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が
注目を集めていますが、私の世代ですと、
梅田スカイビルが完成した時のインパクトは、今でも忘れられず、
今でも時々、遊びにいくことがあります。
そんな梅田スカイビルが誕生したのは1993年、
今から何と!25年前です。
年齢がばれてしまいますが、私はまだ現役ガイドで、
先生が調べて下さった資料を大事にポケットに入れ、仕事の合間に
高さや総工費など、一生懸命、覚えたものでした。

淀川を渡る頃から見える梅田のビル群の中に、
2棟のビルが連結された、ひときわ変わった形状のビル、
それが梅田スカイビルです。

梅田スカイビルの高さは地上173m、
積水ハウス、東芝、ダイハツディーゼル、当時の青木建設の
4社共同事業として建設されました。
このビルの建設は、地上150m以上の高いところで
作業をするにあたり、やはり第一に安全性が求められますから、
基本的な部分を地上で組み立てておいて、それをワイヤーで
吊り上げて設置、固定する工法が選択されました。
この組み立て方は、「リフトアップ工法」と呼ばれ、
世界初の工法として注目を集めました。
実際に、基礎部分を吊り上げる作業については、
ニュース、新聞でも報道されたのを覚えていますが、
1分間に35cmのスピードで上昇させ、最上部まで引き上げるのに
7時間かかったそうです。

完成当時はもちろん、この25年の間に、
私は少なくとも4〜5回は出かけているのですが、
他の高層ビルが増えるにつれて、少し注目度が下がる、
ということも、途中、あったように思います。

が、英国紙タイムズに、「世界を代表する20の建造物」として
取り上げられて以降、認知度が高くなり、
何より外国人の訪問が多くなったそうです。

このビルは、2棟が連結している状態になっていますが、
ビルは40階建てです。
下から見ると、最上部に丸い穴(直径30m)があいているのですが、
これは、クレーターをイメージしており、すり鉢状になっています。
このビルを設計した人は、建築家の原広司さんです。
これまで設計された建物は、札幌ドームやJR京都駅など
数々ありますが、中でも私たちに身近なところにある建物としては、
やはり、広島市立基町高等学校でしょう。
広島のバスガイドさんは、要チェックです。
写真を掲載しておきますので、参考になさって下さいね。

梅田スカイビルについては、現在公式サイトで、
ファーストスケッチを見ることが出来るのですが、
設計前、皆さんもよくご存知かと思いますが、
タワーリングインフェルノという映画をご覧になられたとか、
超高層ビルの火災が描かれたこの映画で、
もし、隣のビルとつながっていたら助かるのに・・、
そんな感想からスカイビルのイメージが浮かんだそうです。

写真を見て頂くと、中央左右に橋がかかっていますが、
ここは22階部分、災害時の避難通路ですので、
普段は関係者の方のみ、入ることができます。
先ほどもご紹介した最上部の丸い穴は、宇宙船が飛び去った後、
というイメージでもあるそうなので、
そのように空想して眺めてみて下さい。
そこから2本のハシゴのようなものが見えますが、
ここは、最上階の空中庭園に至る、シースルーエレベータです。
シースルー、名前の通り、360度の景色を楽しみつつ、
天空へ上るような気持ちになりますが、少しスリリングでもあります。

高層ビルの展望台は、各所にありますが、
梅田スカイビルの場合は、ガラス越しではなく、まさに空中庭園です。
庭園といっても、お庭のように緑があったり、川が流れているのでは
ないのですが、直接、風を感じながら景色を楽しむ空間、という
意味合いといったところでしょうか、
空中庭園(スカイ・ウォーク)に出ると、お天気によっては、
かなり風を感じますが、360度、丸くなっている通路を歩くことができます。
私などは、少し怖くて、内側の壁づたいに歩くのが精一杯、
なかなか外側の囲いからダイレクトに見ることが出来ないタイプで、
最大限に楽しめていないかもしれません。。

スカイビルの中の一部で、工事の様子を記録したビデオが上映されています。
もし、機会がありましたら訪れてみて下さいね。
(2018.05.25)

 
 
   
 
 
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