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2018年12月のバックナンバー記事

3年とらふぐ!? 〜in 淡路島
皆さん、こんにちは!今年も残すところ、あと僅かとなって参りました。
寒い日が続いていますが、冬のこの時期になると、カニやフグが食べたくなるので不思議です。ただ、お値段のことも考えるとなかなか・・・。

ところで「ふぐ」といえば、何といっても下関が有名なのですが、
最近、よく企画されている人気のツアーの中でも、少し豪華な宿泊ツアーとして、淡路島のとらふぐを食べるプランが注目を集めているようです。

とはいえ、淡路島?下関ではなくて?という疑問を抱かれるかもしれません。
実は30年ほど前から南淡路の福良湾で、試行錯誤を繰り返しながら、
とらふぐの養殖が行われています。
南淡路といいますと、何といっても「玉ねぎ」が思い浮かびますが、
ここ最近、テレビなどでも紹介され、何より注目されているのが
「とらふぐ」の養殖なのです。
しかも、こちらでは「3年もの」のとらふぐを養殖が行われています。
広島の牡蠣でも、1年もの、2年もの、などがありますが、
やはり年数を重ねるほど、育てることの難しさ、リスクの高い面もあり、
すべてが順調に育つわけではなく、途中で死んでしまったり、
海水の状況・気候・餌など、すべての面において、完璧に安定した数を
保ちながら生産していくのは大変なことです。

それなのに、とらふぐの3年ものとは、私も最初は耳を疑いました。
そもそも、とらふぐの寿命は、天然もので、だいたい10年くらいだそうですが、
成熟して1〜2kg前後となる3年くらいのものが旬とされています。
その頃の大きさは、60〜70cmほどだそうです。

ですが、皆さんもご存知のように、天然のとらふぐは数が少なく、
さらに、毎年5月〜8月は禁漁期間となっていますので、
天然の、一番おいしいと言われる3年もの、しかも、そこそこ大きな
とらふぐは、当然、いつも食べられる状況ではありません。

そこで養殖が研究されるようになった近年、
淡路島で行われている、とらふぐの養殖は、福良湾で行われていますが、
何と!海水温度などの環境が、ふぐの養殖に適していないのだそうです。
それ故に、本当に様々な試行錯誤と研究期間を費やし、
餌の工夫、餌の与え方、皮膚が傷つかない工夫など、
日々の努力によって、「3年もの」のとらふぐ養殖に成功されています。

それは、『淡路島3年とらふぐ』というネーミングで、
通常、流通されているものでは、2年ものが多いのですが、
淡路島では1年多く、3年ものを育てることで、
ビックリ!大きさが2倍にもなるそうです。
しかも、国内産の稚魚のみを育てている、という点も注目です。

それにしても、こんなに素晴らしい「とらふぐ」を育てるには、
どれだけ大変な研究と試行錯誤、何より日々の精密な作業が
必要になることでしょう、

現在、淡路島の各旅館や料理店などで、
予約の上、食べることが出来るようですが、
※予約不要のお店もあります。
淡路島全体の活性化にも繋がって、本当に素晴らしい取り組みですね。

淡路島の3年とらふぐは、天然ものと変わらない美味しさを
堪能できるとのことで、ツアータイトルにもお目見えすると思いますし、
もし、淡路島行き、または通過するコースの場合は、
とらふぐの養殖について、ご案内して差し上げて下さいね。
(2018.12.27)

 
 
   
 
 
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