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2019年10月のバックナンバー記事

戦闘型のお城について
皆さん、こんにちは。 秋も深まってきましたね。
今年も残すところ、あとしばらくとなりましたが、年々、
秋が短くなってきているような気もします。
この秋、皆さんはどのように過ごされましたでしょうか?

さて、実は私、バスガイドになって1年後くらいに、
勉強がてら、永井路子さんの「お市の方」という本を読みました。
この小説は本当に面白くてわかりやすくて、
これを読みさえすれば、戦国時代の様々なことが、丸ごとわかります。
1979年に発表された小説ですが現在、新装版もありますので、
新人のバスガイドさんにはぜひ、おすすめです!

ところで、その「お市の方」という本を読んでから、
特に「お城」に興味を持つようにもなり、
東北に旅行した際には念願だった弘前城にも行くことができました。
弘前城を除く11の現存天守はすべてお仕事で複数回行っています。

現存する天守12のうち、国宝に指定されている天守は5つです。
弘前城・松本城・丸岡城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城
備中松山城・丸亀城・伊予松山城・宇和島城・高知城

国宝指定は松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城ですね。
中でも島根県の松江城は2015年に国宝指定されました。

この5つのお城はそれぞれ素晴らしいのですが、
特に松江城には注目です。

江戸時代以前に造られたお城というのは、やはり戦のため、
敵に攻め入られた時のために、多くの珍しい仕掛けが見られますが、
中でも松江城は、なかなかの戦闘型です。
※松江城は1611年に完成しています。

まず、攻め入ろうとする敵は松江城の入り口となっている
「付櫓」というところを通過するのですが、
壁に穴があいていて、それはご存じ「鉄砲狭間」、
たくさんありますので、驚いてしまいます。

穴から鉄砲の先を出して、敵を攻撃するのですが、狭間(さま)と言います。
狭間には様々な形があって、円筒形、三角、長方形、正方形などがありますが、
長方形は矢狭間(やざま)といって、弓矢を打つためのものです。
彦根城などで見ることができるのですが、
外側から見ると漆喰の壁で、内側には木の板がはめ込まれていて、
狭間があることがわからないように工夫されています。

松江城の天守閣には、石打棚(棚の上から敵を攻撃できる足場)や、
付櫓に向けた鉄砲狭間などを見ることができます。
そして珍しくも地階の倉庫のようなところに井戸が!
まさかの籠城時に水や食料を備蓄していたのでしょうね。

また、他に「石狭間」というものがあり、
これは、大坂城や岡山城に見られる珍しいもので、
石垣の一番上の段を利用して、小さな穴があります。
大坂城では大手門で確認できますので、行かれた際にはご覧下さいね。

広島から近い場所で、このような戦闘型の有名なお城は、
何といっても加藤嘉明が築城した伊予松山城でしょう。
小高い山の上にあるだけでも難攻不落ですが、
天守閣までの間に戸無門や筒井門、太鼓門などが門がたくさんあり、
覚えるだけでも大変、途中は本当に入り組んでいて、
戸無門から油断した敵を筒井門に誘い込み、
その筒井門には分かりにくい隠し門があり、そこから攻撃できたり、
まっすぐと見せかけて180度向きを変え、城に背中を向ける地点が
作られていたり、これでもかというほど、防備がしつらえてあります。
松山城は、自分が敵になった気分で、攻め入るという
シチュエーションで進んでいくと良いと思います。

本丸に入っても、石垣の間がカギの手になっていて、
ここまでくると、もはや感動です。
天守閣には、たくさんの狭間はもちろん、石落としや
人が1人か2人入ることができる武者隠しなどがあります。
武者隠しは姫路城にもありますので、
機会があれば、見てみて下さいね。

これらのお話は、お城に関連するご案内のそこかしこで使えますし、
お客様の中には、あのお城行ったよ、と反応して下さる方も多く、
お城談義に花が咲いて、1時間くらいあっという間かもしれません。

下の写真は、左が矢狭間、右は鉄砲狭間と石落としです。
石落としは出窓のような形状になっていて、
そこから石垣を登ってくる敵に対して石を落として防御します。



それでは皆さん、ぜひ永井路子さんの「お市の方」、
機会があれば、読んでみて下さいね。
(2019.10.28)

 
 
   
 
 
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