「さくらガイドチーム」は広島を中心に中国・九州・関西など西日本を拠点に観光バスガイド、ツアーコンダクターの派遣・紹介を行っています。バスガイドをご要望の場合はお気軽にお問い合わせください。
 
バスガイドさんや添乗員さんに役立つ情報を満載しています! Click here!

2020年02月のバックナンバー記事

余呉湖の美しさと天女の羽衣伝説とは?
皆さん、こんにちは。今年の冬は何だか暖かいですね。
そういえば、まだ雪を一度も見ていないかも!私も〇十年生きてきましたが、
雪を見なかった冬は初めてかもしれません。。

バスガイドの仕事としては、美しいと思った雪景色はやはり、
アルプスの山々の万年雪、そして諏訪湖、琵琶湖など、湖の雪景色でしょうか、
中でも、余呉湖の冬景色は本当に美しい!

余呉 よご、と読みます。
琵琶湖の北側に位置する余呉町は、滋賀県下でも、冬の降雪量が多い地域です。
北陸自動車道は、たくさんお話することがあるので忙しいのですが、
木之本インターチェンジあたり、賤ヶ岳のあとに余呉湖のお話をされると
良いのではないかと思います。

余呉町は、余呉湖を核にして、三方を山に囲まれているのですが、
とても自然豊かな地域で、ブナやミズナラを中心とする山林、
湖の周辺では約1万本のアジサイが咲き、初夏を楽しませてくれます。
余呉湖の大きさですが、周囲が約6.4q、面積は1.97平方キロメートル、
湖の深さは平均で7.4mです。

湖面がとてもおだやかで美しく、鏡のようなので「鏡湖」という別名があり、
琵琶湖に近いですが、琵琶湖のことを大江(おおうみ)、余呉湖のことを小江
(おうみ)と呼ばれることもあります。
余呉湖は、周辺の山々の景色と相まって、四季折々の美しさは格別です。
春はさくら、初夏にはアジサイ、秋の紅葉、とりわけ冬景色は絶景です。

この湖には、古くから「天女の羽衣伝説」が伝わっているのですが、
まさに天女が舞い降りてくるようなキレイな風景なので、
写真愛好家の方々にも大変、親しまれているようです。
眺めていると、何だか神秘的で、引き込まれるような美しさがあります。

昔むかし、8人姉妹の天女がいました。
ある日、天女たちは白鳥に姿を変え、近くにあった柳の木に羽衣をかけて、
余呉湖で水浴びをしていたのですが、ふと、そこへ通りがかった漁師、
伊香刀美(イカトミ)がその美しい羽衣を見つけ、手にとってしまいます。
羽衣をとられた末娘の天女は、天に帰ることができなくなり、
2人は夫婦となって、この地で子供をもうけましたが、
その子供が、あの菅原道真であると伝えられています。

ところで、天女の羽衣伝説といえば、全国各地で聞くことがありますね。
私たちがよく知っている例としては、丹後地方に伝わるお話がありますが、
その京都の丹後、静岡県の三保の松原、そして余呉湖に伝わるものが
天女の羽衣3大伝説なのですが、余呉湖に伝わるお話が、
日本最古のものであると考えられています。

さて、その天女たちが羽衣をかけた、と言われる木ですが、
柳の木といっても、私たちがイメージするシダレヤナギ、ではなく、
マルバヤナギ(アカメヤナギともいう)という種類のものです。
高さは約11メートル、周囲は約4メートルあります。

下記に余呉湖の写真を掲載いたしますが、雪景色の写真は、
そのマルバヤナギ、天女が衣をかけたとされる舞台です。
いかがでしょう? 
実際に行ってみたくなるほど美しい湖ではありませんか?



(2020.02.28)

 
 
   
 
 
有限会社 KSシステム
広島県広島市中区平野町2-8 TEL:082-545-5350
(C)2006 KS System Co.Ltd., All rights reserved.