「さくらガイドチーム」は広島を中心に中国・九州・関西など西日本を拠点に観光バスガイド、ツアーコンダクターの派遣・紹介を行っています。バスガイドをご要望の場合はお気軽にお問い合わせください。
 
バスガイドさんや添乗員さんに役立つ情報を満載しています! Click here!

2020年03月のバックナンバー記事

日本海で採れるワカメも絶品!
皆さん、こんにちは。 2020年明けてからというもの、
コロナウィルス発生のため、とても心配な毎日ですが、
こんな時こそ心を強く持ちつつ、踏ん張りどころですね。

以前、私がちょうどガイドになって7、8年の頃でしょうか?
当時は毎日のようにあちこち飛び回り、今日大阪へ戻ってきたのに、
すぐに列車に飛び乗って、翌日のお昼には岐阜の高山で次の観光バスに乗車、
なんていう多忙な日々、あまり健康のことを気にかけていなかった若い時でしたが、
ある時、久しぶりに近場のお仕事で、北陸の敦賀から日本海側を走って
若狭の三方五湖に泊まる、そんなコースに行きました。

私たち乗務員の宿泊先から、乗用車で駐車場までお迎えに来て下さり、
そこから細い道をクネクネ通り、若狭湾の先端、半島の先のようなところに
民宿があって、そこに泊まりました。
その時の夕食が今でも忘れられませんが、つい先ほど私たちのために
潜って?採って下さったばかりのウニ、さざえ、釣ったばかりのお魚、
地元で朝、収穫したみずみずしいお野菜など、生まれて初めて食べるような、
驚くほど新鮮な味に2人ともビックリ!
もしかしたらお客様よりも、私たちの方がごちそうなのでは?と
話しながら、本当に心から美味しいと思いました。
しかも、夕食の前に頂いたお風呂には、若狭で採れるという天然のワカメを
入れた「ワカメ風呂」! 少しとろっとしたようなお湯で、
まさにミネラルいっぱい、ドライバーさんは、そのお湯で髪を洗ったと
喜んでいましたが、何だか全身が内側から健康になった感じで、
とてもリフレッシュできたのを覚えています。
その時、やっぱり健康には食生活が大切だな〜と改めて思いました。

ところで、ワカメといえば、どうしても鳴門が頭に思い浮かびますが、
皆さんは、ワカメの3大名産地をご存じでしょうか?
国内最大の産地として、まずは三陸地方、岩手県や宮城県あたりですね、
そして、鳴門ワカメ、最後に日本海ワカメです。

現在、国内で採れるワカメは約10万t といわれますが、
その内の90%以上が養殖ワカメです。
そして5〜7%のワカメが天然もので、特に日本海ワカメに代表されます。
例えば福井県の小浜、山陰の浜坂あたり、島根県の隠岐の島が有名です。

よく言われるのですが、太平洋側のワカメはとてもしっかりしていて、
日本海側のワカメは柔らかめだとか、一度、食べ比べてみたいものです。

養殖ワカメの旬は2月頃ですが、天然の場合は4月頃から
漁師さんの手によって、天日で素干し(吊るし干し)されます。
乾燥させて、何だかパリッとしているのが若狭ワカメの特徴ですね。
ミネラルいっぱいの美味しいワカメ、磯の香りもあいまって絶品です!
そのままパリパリとおつまみに、砕いてご飯にかけても良いですし、
もちろん、お味噌汁や酢の物にもよく合います。

若狭地方や隠岐の島あたりの日本海では、天然乾わかめ、とか
天然乾しぼりわかめ、という名前をよく見かけます。
干しワカメには、カルシウムや食物繊維が豊富なのだそうですので、
積極的に食べたいですね。
しかも、1年中保存ができるというのも干しワカメの嬉しい特徴です。

日本人は、かなり古い頃からワカメを食べていたそうで、
全国の遺跡、例えば1万年前の貝塚からワカメが見つかっていたり、
縄文時代の頃より、身近な食材だったことがわかっています。

私たちは普段、小さくカットされたワカメなら見慣れていますが、
ワカメは、収穫時期を迎えると、2メートルなど、かなり大きくなります。
まるで布のように見えるので、漢字で「若布」と書くようになったとか。

若狭では近年、珍しいワカメの収穫をする漁師さんの船に乗って
ワカメ採り?を体験できたりするのだとか、私も機会があれば
やってみたい!

ということで、今回はワカメについてでしたが、
鳴門海峡でなくとも、日本海でもどんどんお話して下さいね。



(2020.03.30)

 
 
   
 
 
有限会社 KSシステム
広島県広島市中区平野町2-8 TEL:082-545-5350
(C)2006 KS System Co.Ltd., All rights reserved.