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日本海で採れるワカメも絶品!
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皆さん、こんにちは。 2020年明けてからというもの、 コロナウィルス発生のため、とても心配な毎日ですが、 こんな時こそ心を強く持ちつつ、踏ん張りどころですね。
以前、私がちょうどガイドになって7、8年の頃でしょうか? 当時は毎日のようにあちこち飛び回り、今日大阪へ戻ってきたのに、 すぐに列車に飛び乗って、翌日のお昼には岐阜の高山で次の観光バスに乗車、 なんていう多忙な日々、あまり健康のことを気にかけていなかった若い時でしたが、 ある時、久しぶりに近場のお仕事で、北陸の敦賀から日本海側を走って 若狭の三方五湖に泊まる、そんなコースに行きました。
私たち乗務員の宿泊先から、乗用車で駐車場までお迎えに来て下さり、 そこから細い道をクネクネ通り、若狭湾の先端、半島の先のようなところに 民宿があって、そこに泊まりました。 その時の夕食が今でも忘れられませんが、つい先ほど私たちのために 潜って?採って下さったばかりのウニ、さざえ、釣ったばかりのお魚、 地元で朝、収穫したみずみずしいお野菜など、生まれて初めて食べるような、 驚くほど新鮮な味に2人ともビックリ! もしかしたらお客様よりも、私たちの方がごちそうなのでは?と 話しながら、本当に心から美味しいと思いました。 しかも、夕食の前に頂いたお風呂には、若狭で採れるという天然のワカメを 入れた「ワカメ風呂」! 少しとろっとしたようなお湯で、 まさにミネラルいっぱい、ドライバーさんは、そのお湯で髪を洗ったと 喜んでいましたが、何だか全身が内側から健康になった感じで、 とてもリフレッシュできたのを覚えています。 その時、やっぱり健康には食生活が大切だな〜と改めて思いました。
ところで、ワカメといえば、どうしても鳴門が頭に思い浮かびますが、 皆さんは、ワカメの3大名産地をご存じでしょうか? 国内最大の産地として、まずは三陸地方、岩手県や宮城県あたりですね、 そして、鳴門ワカメ、最後に日本海ワカメです。
現在、国内で採れるワカメは約10万t といわれますが、 その内の90%以上が養殖ワカメです。 そして5〜7%のワカメが天然もので、特に日本海ワカメに代表されます。 例えば福井県の小浜、山陰の浜坂あたり、島根県の隠岐の島が有名です。
よく言われるのですが、太平洋側のワカメはとてもしっかりしていて、 日本海側のワカメは柔らかめだとか、一度、食べ比べてみたいものです。
養殖ワカメの旬は2月頃ですが、天然の場合は4月頃から 漁師さんの手によって、天日で素干し(吊るし干し)されます。 乾燥させて、何だかパリッとしているのが若狭ワカメの特徴ですね。 ミネラルいっぱいの美味しいワカメ、磯の香りもあいまって絶品です! そのままパリパリとおつまみに、砕いてご飯にかけても良いですし、 もちろん、お味噌汁や酢の物にもよく合います。
若狭地方や隠岐の島あたりの日本海では、天然乾わかめ、とか 天然乾しぼりわかめ、という名前をよく見かけます。 干しワカメには、カルシウムや食物繊維が豊富なのだそうですので、 積極的に食べたいですね。 しかも、1年中保存ができるというのも干しワカメの嬉しい特徴です。
日本人は、かなり古い頃からワカメを食べていたそうで、 全国の遺跡、例えば1万年前の貝塚からワカメが見つかっていたり、 縄文時代の頃より、身近な食材だったことがわかっています。
私たちは普段、小さくカットされたワカメなら見慣れていますが、 ワカメは、収穫時期を迎えると、2メートルなど、かなり大きくなります。 まるで布のように見えるので、漢字で「若布」と書くようになったとか。
若狭では近年、珍しいワカメの収穫をする漁師さんの船に乗って ワカメ採り?を体験できたりするのだとか、私も機会があれば やってみたい!
ということで、今回はワカメについてでしたが、 鳴門海峡でなくとも、日本海でもどんどんお話して下さいね。
(2020.03.30) |
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