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2020年05月のバックナンバー記事

コウノトリの嬉しいニュース♪
皆さん、こんにちは。先月からの自粛期間により、まだまだ不安な毎日ですが、
今は健康第一、心身ともに体調を崩さないように気を付けていきましょう。

さて先日、コロナ禍にあって嬉しいニュースを目にしました。
皆さんも、兵庫県の但馬地方はコウノトリで知られるところだということは
よくご存じかと思いますが、今年はそのコウノトリのつがい(ペア)が
あっちでもこっちでも続々と誕生していて、2005年以降、最多だそうです♪

そもそも昔は、但馬地方でもたくさんのコウノトリが見られたそうですが、
日本全国で徐々に数が少なくなって、ついに兵庫県豊岡市での存在を最後に
その姿を消してしまいました。昭和46年のことです。
現在ではレッドリスト、つまり絶滅危惧種に指定されています。

兵庫県豊岡市では、その状況を打開すべく昭和40年から人工飼育を始めますが、
本当に長い時を経て、一度は姿を消してしまったコウノトリでしたが、
2005年にようやく、空を飛ぶ姿を見ることができたのです。
そんな苦難を乗り越えて今年、コウノトリのカップルが続々誕生とのこと、
本当に嬉しいことですね。

コウノトリが生きていくために必要なのは、水田です。
普段、水田を餌場にしてカエル・バッタなどを食べ、春に子育てを始めます。
兵庫県豊岡市では、「コウノトリを育む農法」が進められていて、
彼らが巣を作って子育てが出来るよう、水田に人工巣塔が立てられています。

それではなぜ、兵庫県豊岡市なのか、といいますと、
市中を流れる円山川が非常に流れがゆるやかで、湿地が広がっているので、
その状況がコウノトリにとって生活しやすい環境だからだそうです。

もちろん円山川の支流である出石川周辺の水田でも、
昔はコウノトリがたくさんいました。
町の西には標高120メートルの鶴山(つるやま)という小高い山があって、
そこにはコウノトリが多く巣を作っていたとか。
当時の出石藩主は、コウノトリのことをツルと呼んで
縁起の良いツル(実はコウノトリ)を保護していました。
確かにツルとコウノトリ、よく似ていますものね。

コウノトリとツル、いくつか違いはあるのですが、
一番の大きな違いは、木に止まることが出来るか出来ないか、です。
コウノトリは出来ますが、ツルにはできません。

実は、兵庫県豊岡市にある兵庫県立コウノトリの郷公園の近くに
ライブカメラが設置されていまして、ご紹介しておきたいと思います。
現在、つがいの様子が見られますよ♪



(2020.05.31)

 
 
   
 
 
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