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日本最大の木造観音像とは?
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皆さん、こんにちは。 2021年、今年こそコロナ禍が収束しますように。
先日、奈良の長谷寺のサイトを訪れた際、 観音様に毎朝、コロナ禍の収束を祈願しているとの記載を見て、 私も久しぶりに、長谷寺に行きたいなと思いました。
長谷寺のご本尊は、十一面観音菩薩立像ですが、 何と、高さが約10メートルもあります。 もちろん、日本最大の木造観音像です。 これだけでも「拝観したい」と思われた方も多いのではないでしょうか、 ただ、普段は秘仏でして、 毎年、春と秋に特別拝観があるのですが、 今年は3月1日からとなっています。 しかも、特別拝観の時には、観音様のお御足に直接触れて、 お参りできるので、私も是非、拝観したいと思っています。 お願いしたいことはもちろん、コロナ禍の収束です。
十一面観音とは? 以前の記事で、少しご紹介した記憶もありますが、 十一面観音は、菩薩、という名がついています。 十一面観音菩薩、つまり、修行中の身ということになり、 すべての悟りを開かれた阿弥陀様よりも、少し私たちに近い、 親しみやすく感じるような、そんな存在です。
阿弥陀三尊像についても、お話させて頂いたことがありますが、 中央に阿弥陀如来、左右に脇侍として、 十一面観音菩薩、勢至菩薩が加わります。
観音菩薩は、様々な姿(33の姿)に変わって人々をお救い下さるのですが、 通常は、右手に数珠、左手に水瓶(すいびょうと読む)を持っています。 この水瓶には、功徳水などと言われる特別な水が入っているとか。
ところが長谷寺のご本尊である十一面観音菩薩立像は、 右手に数珠ではなく、錫杖を持っていまして、 特殊なので、「長谷型観音」と呼ばれます。 通常、皆さんもご存じかと思いますが、錫杖は地蔵菩薩様の持ち物で、 災いから救う、厄払いのための道具です。
ところで、この長谷寺の観音様については、 下記のようなお話が伝わっていますので、 お寺に到着する前に、車内にてご説明しておくと良いと思います。
----------------------------------- 昔々、近江の国に1本の楠の大木が倒れていました。 その大木が、洪水の折、大津へと流れついたのです。 そうすると、どうしたことか、 疫病が流行りはじめ、次々に悪いことが起こり始めたのです。
その後、その大木を一人の修行僧が持ち帰り、 2人の仏師に仏像を彫らせます。 そうして出来上がった2体の観音像、1体は大和の長谷寺へ、 もう1体は、三浦半島の浜に流れ着き、 その後、鎌倉の観音堂に安置されたとのことです。
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また、長谷寺といえば、牡丹と紫陽花で有名なお寺ですので、 時期に合わせて、ご案内いたしましょう。
(2021.01.30) |
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