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越前大野は名水の町です
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皆さん、こんにちは! 今年もようやく秋らしくなってきました。 コロナ禍の中、観光シーズンの秋を何度迎えたことでしょうか・・ 来年こそ、春から通常を取り戻せますように・・。
今回は、名水百選の町として有名な越前大野についてです。 北陸自動車道を北上する途中、福井ICあたりからは一乗谷のお話や、 すぐに丸岡城が見えてくるので忙しくて、どうしても省いてしまうのですが、 例えば永平寺がコースに入っていれば、どこかでお話できるかもしれませんね。
大野市は、環境省の名水百選に選ばれるほどの水の町で、 織田信長の家臣だった有名な金森長近の城下町です。 もう10代の頃から信長に仕えていた人で、長近の長は信長から賜りました。 桶狭間の戦いにも信長と一緒に出陣した折、その時の功績を認められて、 大野の地と名前を賜ったそうです。 まさに戦国時代を生きた武将ですが、信長亡き後、 秀吉の時代には飛騨の国をおさめています。
さて、大野市の名水ですが、 古くお殿様のご用水として使われたとのことで、 金森長近も日々、飲んでいたのでしょうね、長近は領民を定着させるためには、 飲用水の確保が重要と考えて、用水を整備したそうです。 そのように、古くから豊富な水に恵まれた町で、もちろん今も、 町のいたるところに湧水地があります。水温は年を通じてほぼ15度位とのこと、 冬も冷たくなくて本当に羨ましい限りです。
こちらが大野市内にある名水百選の「御清水」です。 御清水は昭和60年、名水百選に選ばれています。 大野では、湧水のことを清水(しょうず)と呼んで、生活用水として利用していますが、 家庭でもホームポンプなるもので地下水を汲み上げて利用する場合が多いとか。
こちらは本願清水です。 平成20年に名水百選に選ばれました。
大野市は周囲は高い山々に囲まれている盆地です。 付近には、真名川や九頭竜川などの大きな川がありますので、 山に降った雨、雪、河川の水、盆地であることなどが密接に関わって、 まさに自然によって作り出された名水ですね。 数万年前の火山活動によって形成されたところで、 地質学的にも興味深い地域なのだそうです。 私も当然、詳しいことはわかりませんが、このあたりには 水を通しにくい地層があって、それが豊富な地下水を含んでいるそうです。
水がきれいな町は食べ物も美味しいですよね。 京都もそうですが、大野市にもお豆腐屋さんが多いそうです。 お酒造り、味噌作りも行われています。
(2021.10.29) |
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