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愛と勇気のアニメヒーロー
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皆さん、こんにちは。 これから始まるゴールデンウィークは3年ぶりに制約のないお休みです。 各地は多くの人で賑わうのではと思われますが、まだまだコロナが 終息したわけではなく、本当に一日も早く観光業界に 活気が戻ってくるよう祈るばかりです。
さて、人は生きていれば様々なことがありますが、 日本は言わずと知れたアニメ王国、子供たちはもちろん、 大人でも「元気をもらった」「励まされる」「癒される」というような アニメヒーローがたくさん思い出されます。
中でも、私もそうなのですが、 おそらく、見れば誰もが笑顔になってしまうヒーローが 「アンパンマン」ではないでしょうか?
アンパンマンの作者は皆さんもよくご存じかと思いますが、 やなせたかしさん、です。 (本名:柳瀬嵩)
私がいつだったか、忘れてしまいましたが、 やなせたかし先生のインタビュー記事を読んだことがあり、 私の仕事は「人を喜ばせること」とおっしゃっておられて、 バスガイドの仕事もお客様に楽しんで頂く、という部分で 漫画を描くこと、ではなく人を喜ばせること、と おっしゃったことに少し驚いて、 そして、とても心に残っている言葉でした。
やなせたかし先生の出身地は、高知県の香美市香北町という町で 現在、「やなせ・たかし記念館アンパンマンミュージアム」があります。 高知自動車道の南国ICから東へ約18kmほど行ったところですので、 そのあたりでご案内すると良いでしょう。
館名が少々長いのですが、町としては「やなせかたし記念館」が 良いのではと提案したところ、先生が自分の名前は館名に入れず、 アンパンマンミュージアムという名前に、とおっしゃったため、 両方を冠した「やなせ・たかし記念館アンパンマンミュージアム」に なったとのことで、それも、やなせたかし先生らしい エピソードなのではないかと思いました。
ところで「アンパンマン」は、最初は絵本で、 1969年、先生が50歳の時だったそうです。
私はその絵本時代を知りませんが、 アニメとして放送されたのは1988年10月3日です。 皆さんは、アンパンマンのアニメをご覧になったことが あるかと思いますが、おなかをすかせた人に、 「僕の顔をお食べよ」と言って、あんぱんである 自分の顔を食べさせるということにビックリでしたよね? しかも食べさせれば自分がどんどん弱くなるという・・ 「愛と勇気」という言葉はまさにアンパンマンにピッタリ。
そういえば、アニメに登場するキャラクター、 皆さんはどれだけ思い出すことが出来ますでしょうか? バイキンマン・ドキンちゃん・カレーパンマン、 しょくぱんまんにジャムおじさん・・・・、 そうそう、アンパンマンの生みの親はジャムおじさんでしたね。 アンパンマンの仲間は本当にたくさん、 このキャラクター数でギネス認定されているほどなので、 先生ですら、どれだけいるのかわからなかったとか・・、
ギネスについては調べてみましたところ、 アニメの放送が始まってから約20年で1768体に上ったそうです。
さて、アンパンマンの作者やなせたかし先生は、 実は漫画だけではなく、詩人としても有名な先生なので、 本当にたくさんの作詞をされ、今も歌い継がれています。
お客様から驚かれることのひとつに、 誰もがご存じの「手のひらを太陽に」という歌が、 やなせ先生の作詞である、ということです。
作曲はいずみたく先生で、 この歌が発表されたのは1961年です。
ぼくらはみんな 生きている 生きているから 歌うんだ・・・で始まる歌ですが、 もし、ガイドさんがご存じならば、 車中で歌ってみても良いですね。
1番の途中、ミミズだって オケラだって アメンボだって・・ という部分は、私も子供ながらにハッキリ覚えたのか、 今でも完璧に歌えます。皆さんはいかがでしょう?
ちなみに2番は トンボだって カエルだって ミツバチだって です。
3番はさすがに覚えていなかったのですが、 スズメだって イナゴだって カゲロウだって でした。
この歌は、希望が感じられる歌ですが、やなせ先生は 作詞した時、いろいろ人生において大変な時だったそうで、 冷たい手に懐中電灯を照らすと、 自分の思いとは裏腹に、力をみなぎらせて流れる 血潮を見て、自分は生きている、 生きているから頑張らなくては!と 言わば、自分を励ますために書かれたそうです。
------------------------- また、手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮 -------------------------
子供の頃は、よくわからずに歌っていましたが、 この意味を知ってからは、 この歌詞を思い出すと、元気をもらえますし、 とても励まされる、そんな気がしませんか?
やなせたかし先生は、2013年、94歳で永眠されましたが、 アンパンマンをはじめ、多くの歌や詩など、 私たちにとって大切なものを後世に残して下さいました。
やはり「愛と勇気」といえば、やなせたかし先生ですね。 こちらは高知県香美市香北町にある 「やなせ・たかし記念館アンパンマンミュージアム」です。
(2022.05.01) |
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