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2022年06月のバックナンバー記事

福山城築城400年リニューアル工事
皆さん、こんにちは。ついこの間、桜が咲いたと言っていたところ、もう梅雨のお話です。
最近は春が短く、夏が長いような気がしてすぐに暑くなりますね。
この調子だと梅雨もあっという間かもしれません。

さて、夏といえば私も楽しみにしていることがあるのですが、
2年という長きにわたってリニューアル工事を行っている「福山城」が
いよいよ8月27日までで工事を終えます。
リニューアルというよりも、築城400年記念事業です。

これまであまり福山城が観光コースに入ることは少なかったと思いますが、
築城400年を迎え、今後ますます注目されるようになると嬉しいですね。
リニューアルオープン日の8月28日は、築城記念日だそうですので、
ライトアップ点灯式など、イベントがたくさん行われるらしく、
私も可能ならば行ってみたいなと思っているところです。

ところで皆さんも同じだと思われるのですが、
福山城について、実はあまり深く掘り下げたことが、
少なくとも私の場合、ありませんでした(ごめんなさい・・)

今から400年前の1622年、関ヶ原の合戦後、福山城を築城したのは水野勝成です。
水野勝成は、水野忠重の子で、三河の国に生まれました。
皆さん、三河と言えば?
そう、徳川家康ですね、水野勝成は徳川家康に仕えた人で、
しかも徳川家康の従兄弟です。
もちろん、徳川家康からも信頼されていたことでしょう。
とても戦に長けた武将で、各戦いで名を挙げています。

関ケ原の合戦後、備後の国に入る前は、三河刈谷藩主、
その後、大和の国、郡山へ転封され、
さらに西の抑えとして福山へ入りました。
10万石を与えられたといいますから、
この事からも、徳川家康からの信頼は厚かったようですね。

機会があって、福山城の当時の姿といいますか、
復元図というのを見たのですが、想像もしていなかった
大きさに驚いて、とても印象に残っているのですが、
その規模というのが、日本の5大名城に数えられるほどの
立派さだったそうです。

城郭も、当時は誰もが驚いたのではないでしょうか?
何となく姫路城に似たようなお城で、それは美しかったようです。

ところが、明治に入ると、廃城令によって、
殆どの建物が壊されてしまったものの、天守はかろうじて
残って昭和6年には国宝にも指定されていたのですが、
第二次世界大戦の1945年、激しい空襲によって天守は消失し、
残念ながら石垣だけの姿になってしまいました。
何とか戦災をくぐり抜けた伏見櫓などは残ったのですが、
築城当時から、それだけの規模と美しさを誇った福山城ですので、
その後、積極的に整備が行われて、
唯一、現存している伏見櫓は重要文化財に指定されています。

また、皆さんご存じの通り、天守閣は昭和41年に
鉄筋コンクリート造りで復元されています。
2006年には日本100名城にも選ばれました。

今回の築城400年に際し、天守リニューアルの中で、
特に注目すべき点は、かつての福山城は、敵からの攻撃に備えて
天守の北側を鉄板張りにしていたそうなので、
地元企業から鉄板2000枚の寄付を受けて、復元されるとか。

この件はニュースなどでも取り上げられたので、
ご存じのガイドさんもいらっしゃるかもしれません。

その鉄板に関する詳細については、
こちらに記載できませんので、下記「福山城400年博」サイトにて
ご確認下さいね。
 ↓↓
https://fukuyama400.jp/


写真を何枚か載せておきたいと思いますが、
上側は明治の廃城令、そして戦火をくぐり抜けた伏見櫓です。
築城当時の遺構を残す貴重なものです。
下側は、鐘櫓(かねやぐら)です。
時を知らせる鐘や太鼓などがあり、
現在、日に4回、鐘が鳴ります。

 ↓↓


(2022.06.01)

 
 
   
 
 
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