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近畿大学によるマグロの養殖について
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皆さん、こんにちは。 すでに暑い日が続いておりますが、これから9月、いえ10月上旬くらいまで暑さとの闘いですね。健康に気をつけて乗り越えましょう。 さて、暑い時には南方面、寒い時に北方面のお仕事が増える傾向がある気がする、と 以前お話したことがあると思うのですが、関西拠点の仕事が多かった私の場合、 例えば夏ですと白浜や勝浦、冬は敦賀、能登方面でしょうか、
極端に暑い時、寒い時の温泉は本当に良いですね。 記憶に残っているのは勝浦に行った時、 さあ、食事にしましょうとドライバーと共に食事場所へ行くと、 ドーンと食卓の真ん中にマグロの頭が! ホテル屋上のアウトドアな感じの場所で、 そう、「まぐろのカブト焼き」をワイルドにいただきました。 私たち乗務員の食事で「まぐろのカブト焼き」なんて、本当に珍しいので、 有難く、美味しく、最高でした。
マグロはやはり和歌山らしい、といいますか、 やっぱり食べたいですよね。
ご存じかと思いますが、 和歌山県はずっと以前からマグロの養殖を研究しています。 1970年からといいますので、10年や15年どころではありません。 国道42号線沿い、観光バスだと必ず橋杭岩で下車するはずですので、 そこを出発してから古座川を渡ればマグロのお話を始めると良いです。
その先、右側を気をつけてみていると、 近畿大学の水産研究所 浦上実験場の前を通ります。 近畿大学の水産研究所はいくつかあるのですが、 その内のひとつです。
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近畿大学は2002年、30年以上かけて研究を行い、 世界で初めて本マグロの完全養殖に成功しました。 以前までは、ここを通る度に実験を行っている、という内容のお話を 何度もしてきたわけですが、2002年からは成功しました!という内容に 変わって、何となく感慨深かったですね。
ところでマグロといっても、いろいろな種類がありますが、 キハダマグロとか、メバチマグロ、といえば 私たちも名前を聞いたことがあります。 その中でも最も大きくて高級なマグロがクロマグロです。 近畿大学でこれまで養殖したマグロで最大のものは403kgだそうですが、 クロマグロは、その高価さ故に「海のダイヤ」とも呼ばれるそうです。
クロマグロに次いで高級とされるのは「ミナミマグロ」、 クロマグロは北半球、ミナミマグロは対して南半球で水揚げされます。 このマグロは夏が旬らしいですね。 メバチは名前のごとく目が大きくて、私たちが通常、お刺身として 食しているのはこのメバチマグロが多いのだそう。 また、ビンナガという種類のマグロは主に缶詰に使用されてきた そうですが、最近はお寿司やお刺身でもビンチョウマグロというのを みかけることが多くなりました。 キハダは高知県沖や三重県沖で上がるマグロで、 中央に黄色いラインが入っていてヒレも黄色っぽい色をしています。
マグロという魚はかなりデリケートで、本当に養殖が難しいそうですが、 特に温度など、徹底した管理が行われているそうです。 小さな稚魚が、あんなに大きくなるまで育てるのは並大抵でなく、 考えただけでも難しそうですね。
マグロは体も大きいですし、泳ぐのも早いので、 食物連鎖では上位に位置していて、敵はすくないらしいのですが、 車中で「マグロの敵は何だと思いますか?」と お客様に問いかけましたところ、答えはサメなのですが、 「人間」と答えた方がいらっしゃいましたが、その通りかもしれません。 乱獲によって、マグロの数は少なくなっていますし、 特にお寿司には欠かせないのでマグロがいないと困ります・・ そう考えると近畿大学による養殖マグロの成功は本当に凄いですね。
ちなみに近大マグロを専門に扱う直営店が大阪と東京銀座に オープンされていまして、レストランなのですが、 ランチとディナーがあります。 マグロには近大の卒業証書が付いていることから、 よくテレビなどでも紹介されていますね。 私も一度は行ってみたいな、といつもチェックしております。
※近畿大学水産研究所の新宮実験場ではキャビアの 養殖も行っています。 こちらも一度は食べてみたいなと思っております。
(2022.07.01) |
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