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2022年10月のバックナンバー記事

竹って本当に素晴らしい!
皆さん、こんにちは。秋も深まりつつありますが、全国的にイベントなどが
少しずつ再開されて本当に嬉しい限りです。一日も早く以前のような
観光シーズンが戻ることを期待します。

来年の春には私自身もどこか旅行に出かけられたら、と思っているところですが、
そうですね、自然豊かな庭園などを訪ねるのも良いですね。
例えば洛西竹林公園には、一度行ってみたいと思ったりしています。
竹林といえば嵐山嵯峨野が思い浮かびますが、
たくさんの種類、約110種の竹を見ることができるのは
洛西竹林公園くらいではないでしょうか、
京都の竹はとても有名ですが、向日市に「竹の径」というところがあり、
あの日本最古といわれる「かぐや姫」物語の発祥地なのだとか。

私も知らなかったのですが、竹の種類は意外に多いのですね。
何と世界で1500種以上!
皆さんは竹の名前をいくつかご存じでしょうか?
私は孟宗竹(モウソウチク)しか頭に浮かばない・・・
他には真竹(マダケ)や淡竹(ハチク)、亀甲竹(キッコウチク)という
名前の竹もあるようです。
よく見ると、孟宗竹・真竹・淡竹それぞれに、
やはり「節」の形状が少しずつ違っていて、見分けることができます。

特に孟宗竹は、ついこの間までタケノコだったのに、
ひと月もすれば20メートルくらいの高さまで大きくなるなど、成長の早い竹です。
竹の花?も咲くそうですが、そういえば見たことがない・・・
それもそのはず、だいたい67年に1度しか咲かないというので驚きですね!
もしかしたら、一生見ることがないかもしれません。

一方、日本の在来種といわれる真竹ですが、
孟宗竹などと比べて柔らかくて細いのが特徴で、茶道で使用する「茶筅」や
竹細工、工芸などに多く使われています。
竹自体が「しなる」というのでしょうか、
湾曲させたり、カゴのように編んだりできるほど柔らかいということですね。
茶筅についてはご存じかと思いますが、
奈良県の高山茶筅が全国の9割を占めるほど有名で、
古くは室町時代から、一子相伝の技として技術が今に伝えられています。
驚くべきは、「茶筅」ももちろんなのですが、
和傘なども、何と竹1本から作られている、皆さんご存じでしたか?

また、関西のバスガイドさんでしたら、
名神高速道路の教本にも記載されていたのであ〜、と思い出して頂けると
思うのですが、有名なエジソンが白熱電球を作った時に、
京都の男山の真竹をフィラメントに使った、というお話は有名ですね。
その竹を使った耐久時間は、400時間以上(通常の40倍以上)にも
及んだそうです。
ちなみに、石清水八幡宮に「エジソンの碑」がありますので、
お仕事でも行かれた際には確認してみて下さいね。

そういえば珍しい竹、といえば亀甲竹(キッコウチク)があります。
ほぼ京都でしか見ることが出来なかったもので、
洛西竹林公園にもあるのですが、形状が本当に亀の甲羅のようです。
名前からして何だか縁起が良さそうな竹ですね。

やはりその変わった形から工芸品に使われることが多いようですが、
京都では床柱に使用されていることもあります。
そして、ちょっと耳にしたのですが、水戸黄門様のドラマで、
あの杖は亀甲竹だったというのですが、ドラマはよく見ましたが、
杖まではじっくり見たことなかったなぁ〜と思いまして、
いろいろ写真などを調べてみました。
確かに、あの杖は亀甲竹に違いない、と思いました。
そういえば黄門様はよく、終盤で悪者を征伐する時にえいやっと
武器にしていました。
皆さんもぜひ、調べてみて下さいね。

下記は、珍しい形状の亀甲竹、そして茶筅を作る職人さんの写真です。
茶筅を作るには8つの工程があって、すべて習得するには
最低でも10年以上かかるとのこと、まさに一子相伝の技ですね。


(2022.10.10)

 
 
   
 
 
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