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2023年02月のバックナンバー記事

富雄丸山古墳から出土したもの
皆さん、こんにちは!少しずつ春めいてきている季節ですが、
私の場合、「春」は一番好きな季節かもしれません。
バスガイドにとっては仕事始まりの季節ですし、
ポカポカ陽気の中での、特にお寺めぐりや散策がコースに
含まれていると最高ですね。
帰路はちょっと眠たくなって意識が飛ぶことがあるけれど(笑)

さて、先月なのですが、奈良市の富雄丸山古墳で
すごい物が見つかりましたね!
本当に驚きました。富雄丸山は「とみおまるやま」と読みます。
そのすごい物とは、もう国宝級だそうです。
そこで見つかったのは「盾形銅鏡」と「剣」です。
いつ頃の時代かといいますと4世紀後半ごろで、
4世紀後半は応神天皇〜仁徳天皇の時代といえば、
その時代背景が見えてきます。
とにかく古墳時代、西暦では400年までの100年が4世紀になります。
この頃は、日本が高句麗と戦ったと記録があるのですが、
高句麗は騎馬兵でしたが、日本は馬がない、つまり歩兵だったので、
馬が必要だ!とその後の時代から馬を増やして育成したり、
朝鮮から様々な技術をとり入れるなど、文化が発展していきます。

このような時代背景からも、
「盾形銅鏡」と「剣」が見つかったことは、本当に「すごい」ですよね。
皆さんも見たくなってきたと思うのですが、
残念ながら写真は載せられませんので、検索してみて下さいね。
富雄丸山古墳というワードだけで探せると思います。

さて、その「盾形銅鏡」と「剣」なのですが、
※もちろん、それ以外に埴輪なども見つかっています。
盾形銅鏡は、これまでに出土したことがないほどの物で、
横幅が31cm、全長64cmもあります。
何より、模様そのものがわかるほど状態が良いことに驚きました。

剣は「蛇行剣」と呼ばれて、少しくねくねと曲がっているといいますか、
なぜ曲がっているのか?という疑問が出てきますが、
実際に戦で使用するのでなく、アート?的な感じなのでしょうか・・?
これまでにも古墳から出土されたことがありますが、
だいたい大きい物で、70〜80cmくらいでした。
ところが今回の蛇行剣は何と!237cm!
いや、これはすごい!
さらに驚きなのは、どちらも国内で作られたものなのだとか、
この時代にあって最高の技術なのではないでしょうか。

富雄丸山古墳は、なかなか大きな古墳で、全長109メートルですが、
形状が円墳です。
円墳としては日本最大にして最古なのだそう。
よくガイド教本にも出てくるのは前方後円墳が多いかと思うのですが、
仁徳天皇陵もそうです。
古墳時代に作られた形状で鍵穴みたいな感じの形ですよね。
一方、円墳は前方後円墳の丸い部分だけ、
前方部分の、鍵穴の下がない丸型です。

それにしても誰が埋葬されたのでしょうか?
今は、埋葬者について何もわかっていませんが、
皆さんは三種の神器ってご存じですよね?
3つ、何だったでしょうか?
その通り、鏡・剣・勾玉ですね。
皇位継承の際の証として古代から受け継がれてきたものです。

もし、富雄丸山古墳から勾玉が出てきたら、
鏡・剣・勾玉が揃うことになるので、
かなり重要な」、トップクラスの方が埋葬された可能性が
極めて高くなりますね。

考えれば考えるほど古代ロマンを感じますが、
奈良市が面白いイベントを行っているようですので、
ご紹介しておきたいと思います。

「あなたのスマホに盾形銅鏡を!」
何でもLINEでお友達登録をすると、今回出土した
盾形銅鏡の壁紙がもらえるとのこと!
いつでも身近に古代ロマンが感じられるとのことで人気です。
2/20〜3/31までの期間限定です!
 ↓↓
あなたのスマホに盾形銅鏡を!


そして、第二阪奈道路の大阪から奈良方面、
阪奈トンネル→生駒市に入り下りになる→中町 学園前ICを
過ぎるとさらに下り→右側に防音壁がありますが、
その防音壁が切れたところで奈良平野が広がり、
右側(右後ろ)を見て頂くと、富雄丸山古墳が見えます。
鉄塔が見える緑地がそうです。




富雄丸山古墳の入り口です。
このような住宅街の一角に古墳があるなんて、
とても不思議で立ち尽くしてしまいそうです。


(2023.02.22)

 
 
   
 
 
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