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2024年03月のバックナンバー記事

宍道湖のしじみが美味しくなる季節


皆さん、こんにちは。
そろそろ桜の花が咲く頃となりました。ようやく気温が高くなってきて春の訪れを感じます。

さて、今年も宍道湖のしじみが美味しくなっていく季節が始まります。
最近、しじみを通販で購入するようになり、身内にも大好評なので喜んでいます。

宍道湖のしじみは「ヤマトシジミ」という種類で、
皆さんお馴染みの扇形で閉じている部分にとても厚みがある、あの形状です。
しじみは大体1cmくらいで、小さいものと決めつけていたのですが、
アサリかと思うほど、何と16mm以上という大きなものもあって驚いたことがあります。
でも漁師さんに聞きますと、小さい方がダシがよく出るらしいです。

全国では宍道湖をはじめとして北海道の網走湖、茨城県にある涸沼、
青森県の十三湖、滋賀県の琵琶湖でも採れます。
中でも宍道湖のしじみは全国の40%の収穫量を誇っており、
網走湖のしじみは特大! 2.5cmくらいあってお味噌汁だと食べ応えがありますし、
酒蒸しなど単品の料理では十分に主役を張れますね。
琵琶湖のしじみはあまり馴染みがないかもしれないのですが、
宍道湖などで採れるしじみとは種類が異なり、
琵琶湖だけのオリジナルで「セタシジミ」と呼ばれています。

しじみの色も黒褐色ではなく、どちらかといえば黄土色で、
くっきりとした層があり、美しい貝です。
通常、ヤマトシジミは7月ごろが旬なのですが、
セタシジミは寒い季節に美味しくなるそうです。
琵琶湖の固有種でもありますし、あまり量が採れないため、
とても貴重なしじみといえます。

ところで宍道湖は、淡水と海水が混ざり合う汽水湖で日本最大です。
多種多様な魚介類が生息していますが、
中でも下記の7つは宍道湖七珍と呼ばれて四季折々、食通を楽しませます。
しじみ・シラウオ・ウナギ・ワカサギ・コイ・テナガエビ・スズキ

ヤマトシジミの産卵は毎年の夏で、メスは何と数十万個の卵を産みます。
そして驚くなかれ、私が通販で購入している大きさはMサイズで14mmくらいなのですが、
そこまでになるには約3年もかかるそうです。

広島県の場合は何といってもアサリがよく採れますが、
皆さんはどちらがお好きでしょうか?
しじみは小さいので、味噌汁だけ飲んで身は食べないよ、とおっしゃる方もありますが、
確かにしじみの味噌汁は濃厚な味ですね。
アサリとしじみ、よく似ていますが、アサリは海に生息し、
しじみは淡水や汽水湖に生息しています。
砂抜きする際も、アサリの場合は少し塩を多めに、
海の環境に近づけますが、しじみの場合は1リットルに3gくらいの塩で良いようです。

私はしじみを購入するようになってから知ったのですが、
冷凍もできるのです。
しかも、味が落ちるかと思いきや、冷凍保存した方が
旨み成分が濃くなって美味しくなるそうで、このことにも驚きました。
だいたい3ヶ月くらいは美味しく食べられるのでおすすめです。

宍道湖の近くを通る際には、やはりしじみのお話が一番ですね。


↓↓ 宍道湖



↓↓ 大和しじみ


↓↓ 瀬田しじみ

(2024.03.26)

 
 
   
 
 
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