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2024年08月のバックナンバー記事

土讃線を走る観光列車と遭遇したい!
皆さん、こんにちは。 今月も尋常でない暑さが続いております。
おそらく9月も、10月に入っても暑いかもしれない今年の夏ですが、最近は夏と冬しか
なくなったような気がしなくもありません。
夏の観光地といえば、やはり水がある場所というのが気になるわけですが、
特に日本海方面や四国の渓谷〜高知方面などが旅行コースとしては人気のようです。

私自身は、中四国・関西・北陸・東海・中部が乗務可能なテリトリーで、その中でも、
やはり山並みや渓谷が美しいところが好きです。
ということで、今回は四国を中心にお話させて頂きますが、琴平〜大歩危・小歩危コースで
高知方面に向かう場合、言わずと知れた国道32号線をひた走ります。
その際、吉野川沿いに走っていると、お客様が車道のすぐ横をJR土讃線(どさんせん)も
ずっと一緒だということに気づくのですが、時に観光列車と遭遇することがあると思われます。
よく津和野などでも、ちょうどSLが停車している時や、出発する時に遭遇することがありますよね。
土讃線を走っている観光列車に遭遇しようものなら、お客様から必ず質問されますので、
ぜひ、この機会に学習しておきましょう。

まず、四国には大人気の観光列車が3つあります。
「ものがたりシリーズ」といって、3つすべて、名前に「ものがたり」が付いています。
2014年に誕生した「伊予灘ものがたり」、2017年から運行の「四国まんなか千年ものがたり」、
そして、2021年から運行を開始した「志国土佐時代(トキ)の夜明けものがたり」です。
それぞれ本当に素敵なネーミングですが、この中で、定められた日に多度津〜大歩危間を
1日1往復しているのが「四国まんなか千年ものがたり」です。
四国まんなか、というネーミングは、大歩危・小歩危あたりが、
地理的に四国のまんなかだということが由来だそうです。
私はこれまで、32号線は何度も観光バスで走りましたが、観光列車に乗った経験はないので、
何かの記念になる年に、必ず乗ってみたいと思っている列車です。

この観光列車に遭遇する確率は高いので、時刻を書いておきますと、
大歩危駅への到着時間は12時48分です。※時刻は変更になる可能性もあります。
また、大歩危駅を出発するのは14時20分となっていますので、観光バスのコースでは、
琴平で昼食後に大歩危へ向かう場合、もしくは大歩危で昼食、ということもありますので、
運行日と合えば、遭遇が楽しみですね。

大歩危へ向かう列車は「そらの郷紀行」、これは徳島県では山の上の集落を「そら」ということに由来し、
大歩危から多度津への上り列車は「しあわせの郷紀行」といいます。
こちらは「しあわせさん、こんぴらさん」のキャッチフレーズが由来とのことです。

観光列車の写真は下記に掲載しておきたいと思いますが、列車カラーがなかなか素敵なのです。
この列車は3両編成ですが、先頭車両から赤、青、緑、といった三色になっているのですが、
先頭が春萌(はるあかり)、続いて真ん中が夏清(なつすがし)、最後尾が秋彩(あきみのり)で
それぞれのカラーイメージになっているようです。
車両の内部は古民家をイメージして「木」をコンセプトにしたとのこと、
落ち着いた車内で景色を堪能できるとは最高の旅ですね。
事前予約すれば、これまた美味しそうな有名シェフ特製の昼食も提供されています。

ところで、場所は異なりますが、2024年10月5日に新しい観光列車が誕生します!
名前は「はなあかり」で敦賀〜城崎温泉間を運行します。
こちらは土日を中心に運行される予定なのですが、私たちが遭遇する可能性としては、
天橋立があるので、現段階での時刻を記載させていただきます。

12/22まで 現段階での紹介程度のものですので正確な情報は公式サイトでお願いします。

城崎温泉行き(土曜日)
天橋立14:02 ------- 城崎温泉に15:39

敦賀行き(日曜日)
城崎温泉9:54 ------- 天橋立11:20

敦賀から小浜〜舞鶴〜天橋立を経由して城崎温泉という若狭湾の
魅力的なコースなので、これは北陸新幹線から、この観光列車にという方が多くなるのでは
ないでしょうか、まだ運行前なので、写真は掲載できないのですが、カラーが高級感あふれる色、
檳榔子染の色なのだそうです。※びんろうじぞめ
 ↓↓



日本古来の伝統色で、黒褐色とでもいいましょうか、とても落ち着いた色です。
檳榔、びんろうというヤシの仲間だそうですが、これを使った染料で、
奈良時代からの歴史があるとか。私も初めて知りました。

デザインは有名な川西康之さんです。
「WEST EXPRESS銀河」などをはじめとするデザインで知られる建築デザイナーですが、
実は、観光バスも手がけていらっしゃいます。
おしゃれなバスで、例えば8台口などでSAに停車していたら絶対に目にとまると思いますし、
お客様も自分が乗ってきたバスがわからなくなることがありますが、
このデザインなら迷わないと思います。
興味がある方は、関東自動車バスで検索してみて下さいね。

また、特筆すべきは、2020年から広島の宇品港から呉を経由して三原港まで、
瀬戸内海の島々を観光するクルーザー、「シースピカ」もデザインされました。
とてもかっこいいデザインですよね。
 ↓↓



G7広島サミットで各国の首脳が宮島までの移動に使用したということでも有名ですね。

お話を元に戻しますが、
観光バスでの旅途中に、こうした観光列車やSL、港に停泊しているクルーズ船などに遭遇すると、
やはり偶然の出会いに旅行感が盛り上がります。
四国の土讃線のように、車道と鉄道が近い場合、
走っている観光列車と並走、なんてことになれば「キター!」となること間違いなしです。

↓↓「四国まんなか千年ものがたり」



↓↓ 吉野川沿いを走る「四国まんなか千年ものがたり」


(2024.08.27)

 
 
   
 
 
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