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2026年04月のバックナンバー記事

端午の節句の由来と鯉のぼり
皆さん、こんにちは!4月も終わりに近づき、街の木々がみずみずしい緑に染まってきましたね。
桜の季節が終わったあとの新緑というのは、なんとも清々しくて、
個人的にはこの時期の景色がとても好きです。
桜のような華やかさではありませんが、光を透かした若葉の色は、
見ていると不思議と気持ちが整ってくるような気がします。

そしていよいよゴールデンウィークの始まりです。
観光バスの仕事をしていると、ゴールデンウィークは本当に怒涛の日々でした。
行楽地はどこも人でいっぱいで、道路事情も通常とはまったく異なります。
出発前から渋滞情報を確認して、運転手さんと「どのルートで行くか」を相談しながら、
「予定通りにいかないことを前提に計画を立てる」という、なかなか独特の準備が必要な時期です。
それでも、長い連休を楽しみにしてバスに乗り込んでくるお客様の笑顔は格別で、
「さあ、今日も良い旅にしよう」と自然と気合いが入ったものでした。

さて、5月3日から5日にかけては「こどもの日」を含む祝日が続きますが、
5月5日の端午の節句について、少し掘り下げてみたいと思います。
端午の節句の起源は中国にあり、日本には奈良時代頃に伝わったとされています。
もともとは「邪気を祓う日」として、菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)を軒先に飾ったり、
菖蒲湯に入ったりする風習がありました。
現在でも5月5日に菖蒲湯に入る習慣が残っていますが、
これは菖蒲の香りに邪気を払う力があると信じられてきたからです。

ところで、菖蒲が武家社会と深く結びついていったのには、少し面白い背景があります。
「菖蒲(しょうぶ)」という言葉が「尚武(しょうぶ)=武を尚ぶ(たっとぶ)」に通じるとされ、
また菖蒲の葉が剣のようにすっと真っ直ぐに伸びる姿が刀を連想させることから、
武士の間で「男子の節句」として特別に重んじられるようになりました。
鎧兜を飾り、武運を祈るという風習は、こうして鎌倉時代以降の武家文化の中で根付いていったものです。
こいのぼりが空を泳ぐようになったのは、江戸時代のことです。

もともとは武家が玄関先に旗指物(はたさしもの)を立てる習慣がありましたが、
これが庶民の間に広まる中で「鯉の滝登り」の故事にちなんだこいのぼりへと変化していきました。
「鯉の滝登り」とは、中国の黄河上流にある龍門という滝を登り切った鯉が龍になるという言い伝えで、
立身出世の象徴として親しまれてきました。
青空の下を悠々と泳ぐこいのぼりを見ながら、
そんな由来をお客様にお話しすると、喜んでいただけることが多かったです。

↓↓ 青空を泳ぐこいのぼり




さて、ゴールデンウィーク期間中に各地で開催される歴史系のイベントといえば、
お城でのイベントや武将行列が各地でにぎわいますね。
その中でも私が特に印象に残っているのが、岐阜で毎年行われる「信長まつり」です。
織田信長ゆかりの地として知られる岐阜では、戦国時代の衣装をまとった武者行列が街を練り歩き、
観光客で大変なにぎわいになります。

信長といえば、岐阜城(稲葉山城)を拠点に天下統一を目指した人物ですが、
1567年にこの城を攻め落とした際、地名を「岐阜」と改めたことは有名です。
中国の故事にある「岐山」と「曲阜」から一字ずつ取ったとされており、
「天下統一への強い意志」を地名に込めたといわれています。

こういった話を岐阜方面のツアーでご案内すると、お客様が興味深そうに街の景色を見渡してくださり、
「地名にそんな意味があったの」と驚かれることが多かったです。
ゴールデンウィークは旅先がどこも混雑しますが、それもまた活気があって悪くないものです。
全国各地でさまざまな祭りやイベントが開催されるこの時期は、
普段とは少し違うお客様の表情が見られる、特別な季節でもあります。

新緑の中を走るバスの車窓は、この季節がひときわ美しいと感じています。
トンネルを抜けるたびに広がる緑の景色に、何年経っても思わず見とれてしまいますね。

皆さんも良いゴールデンウィークをお過ごしください。

↓↓ 岐阜城


(2026.04.27)

 
 
   
 
 
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